「ビッグモーター」社長の報酬返上で済ませていいのか?玉川徹「当局の調査必要」

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   けさ19日(2023年7月)の『モーニングショー』で、司会の羽鳥慎一は「中古車販売の大手、ビッグモーターが車の修理を行うときに、わざと傷をつけるなどして保険金を不正に請求していた問題」を取り上げた。

   ビッグモーターは全国に約260店舗を展開、売り上げは5200億円で業界ナンバーワンを誇る。不正は去年3月、損害保険協会の不正通報窓口に従業員からの告発があり発覚したという。ビッグモーターの第三者委員会は調査報告書で、厳しい営業ノルマを達成するため、2020年から不正が行われていたと指摘。取材に応じた元工場長は「目標を達成するためには不正に応じざるを得なかった」と話す。

   さらに、一部の工場で不正に対する告発があった際には、「告発内容の審議に関して、特段の審議も行わないまま作業員を懐柔して黙らせることにより、告発をもみ消したと言わざるを得ない」(第三者委員会調査報告書)とも追及している。

  • ビッグモーター公式サイトより
    ビッグモーター公式サイトより
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取締役会も開かれていなかった

   損保大手各社は不正に請求された保険金の返還を求めているが、被害総額などはまだ把握できていないという。これに斉藤鉄夫・国土交通相は会見で「言語道断な話だと思う。われわれも直接、会社からヒアリングを行って、適切に対応してまいります」と話している。

   浜田敬子(「AERA」元編集長)「こうした不正を上層部がどこまで知っていたかが今後の問題になります。しかし、この会社はそもそも取締役会が開かれていないし、謝罪会見もしていない。ガバナンスにも相当問題があったと思います」

   テレビ朝日報道局の玉川徹は「国交省はヒアリングするといいますが、刑法に違反する部分もあるのだから、国交省だけではなく、(捜査)当局の調査も必要になってくると思います」と話した。

   ビッグモーターの兼重宏行社長は報酬を1年間全額返上するとしているが、その程度で責任を取ったことになるのか。まずは辞任が当然ではないか。

(バルバス)

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