列島の広い範囲で体温を超える猛烈な暑さが続いている。東京都心では3日連続で猛暑日となり、10日以上も雨が降っていないのだが、まだ梅雨明けしていない。きょう19日(2023年7月)の『ZIP!』がその理由に迫った。
きのう18日は全国の163地点で猛暑日となり、三重・桑名では39.0度、埼玉・越谷では38.8度まで最高気温が上がった。22都府県に熱中症警戒アラートが出され、東京ディズニーリゾートでは高温のため40周年記念パレードが中止となった。
7月の東京都心の日ごとの平均気温でみると、平年は26度以下に収まっているのに、ことしは30度を超える日が続出している。「このグラフは夜の気温も足されているものです。夜中も朝も暑いということがわかります」と森圭介アナウンサー。
布団2枚重ね状態の日本列島
関東ではまだ梅雨も明けていないなか、災害級の暑さが続いている原因は何なのか。WEATHERキャスターの小林正寿(気象予報士)は「(東京都心では)今月7日から12日間、ほとんど降水がありません。天然の打ち水である夕立がないので気温が下がらないことに加え、高気圧の配置が変わらなかったことで、暑さがどんどん積みあがってしまいました」と解説した。
夏は、暑さをもたらす高気圧が太平洋から張り出して日本列島を覆う形になるが、ことしは西からもチベット高気圧が覆いかぶさっており、布団を二枚重ねにしたような状態なのだという。
森アナ「なぜまだ梅雨は明けてないんですか」
小林によると、きょうから高気圧が南に下がるため、高気圧の北側にある梅雨前線も一緒に下がることになり、週末から来週にかけ各地で雨模様となる。梅雨明けのためには、目先の1週間に晴れが続かないといけないため、まだ宣言できないのだという。
小林「正直、梅雨明けのタイミングを逃したと言いますか、いつ明けるかわからなくなってしまったという感じですが、来週後半あたりなのかなと思います」
キャンディ