太陽の光を浴びて輝くエメラルドグリーンの海と真っ白な砂浜。毎年12万人が訪れる福井県水晶浜海水浴場だが、一昨日16日(2023年7月)には62歳男性がビーチに現れた野生イルカに体当たりされて肋骨を折る大けが。さらに40代男性も左腕を噛まれるなど海水浴客がイルカに襲われる事故が相次ぎ、これまで5件の救急搬送が。今日18日の「モーニングショー」は現地を取材し、注意を呼びかけた。
動物研究家「近くにいたらすぐに逃げる」
イルカを見た人は「波打ち際のところを普通に泳いでいます」と証言する。昨日も岸から数メートルのところを浮き輪で漂っていた女性にイルカがしつこく体当たり。海水浴客から「骨折した人も出ている。凶暴化しているという感じでちょっと怖い」という不安の声が出る一方、「イルカが出た」「かわいい」と歓声があがる様子もみられる。
イルカはどのくらい危険なのか。昨年7月、子どもたちをイルカから守ろうとした父親は右手人差し指をかまれて11針縫う大けがをした。
「向こうは遊んでるつもり。人間とイルカの違いをちょっと甘く見ていた」(イルカに噛まれた父親)
海水浴場では「イルカを見かけても、絶対に近づかず触れないでください」とアナウンスを流しているが、中には近くで見たいという人も。イルカの近くで海から出ようとしない男性の近くで体をひねりジャンプ。さらに逃げる男性を追跡する。その後男性は救助されたが、海水浴客の声は「自業自得だよね。上がりなさいと言われてもいつまでもいた」というものが大半だったという。
水晶浜海水浴場ではパトロールするジェット(水上バイク)が待機、イルカを遊泳区域から外に出すよう誘導している。他にも超音波装置の設置や注意喚起の放送、看板設置やチラシ配布などの対策を行っている。
動物研究家のパンク町田氏によると「(ほかの)イルカと群れたいが近くにいないので人間に近づいた可能性も。体当たりもイルカのスキンシップの一種だが人間は大けがしてしまう。イルカが近くにいたらすぐに逃げる。餌付けをしないこと」という。
菊間千乃(弁護士)「私もイルカセラピーとかで一緒に泳いだことがありますが、あれは訓練されたイルカ。野生のイルカはこんなに危険だということは初めて知った。野生と飼育されたものは違うんだと認識しないと」
玉川徹(テレビ朝日報道局員)「シロイルカ触ったことがあるけど、感触は硬いゴムですよね。あのスピードでぶつかったら人間の皮膚は傷つくし骨だって折れると思う。カワイイじゃなくて逃げたほうがいい」
(みっちゃん)