先日、Netflixで2022年配信のデンマーク映画「トスカーナ」を見ました。デンマークでシェフとして働くテオ(アナス・マテセン)に、絶縁していた父の訃報がイタリア・トスカーナから届きます。遺産の確認をするために、父が残した古城レストランに出かけ、そこで働く女性ソフィア(クリスティアーナ・デランナ)との交流の中で、自分の生き方を見つめなおす物語です。
テオとソフィアは親しくなるのですが、実は2人は子供時代に出会っていました。昔の写真から、2人がひと夏をとても仲良く過ごし、ソフィアを好きだったことを、彼は思い出すのです。ソフィアもテオと過ごした夏をおぼえていました。
初恋を先に思い出したソフィアの思いは
ソフィアは、すでに他の男性との結婚が決まっていて、テオは彼女の結婚式に出す料理のために仲間をデンマークから呼び寄せることにしました。ところが、結婚式の前日に、2人はキスをして、互いに好きだということを改めて知るのです。
しかし、そのまま結婚式。誓いの言葉を言う前に、彼女は少し離れた所にいたテオを見ました。それに気づいた彼の仕事上の女性パートナーは、2人が愛し合っていることを知ります。
テオはトスカーナの父親のレストランを継ぐことを決め、仲間達たちとまずまずうまくやっているところに、結婚生活にピリオドを打ったソフィアが現れます。大学に入学したという彼女は、「夏休みをここで過ごしたい」と告げ、レストランも手伝うようになります。
この作品にはトスカーナの美しい風景がよく描かれています。結ばれないと知りながら惹かれ合った2人、それを見つめるもう一人の女性がとてもいいのです。ドラマって、本当にいいなと思いました。