「タレントのryuchellさんが亡くなったことを受けまして、きのう(2023年7月13日)、元妻のpecoさんが滞在先のグアムから帰国して、自身のインスタグラムで心境を明かしました。一方で、SNS上では、ryuchellさんを誹謗中傷していた人が相次いでコメントを削除するという動きが広がっています」と、14日の「モーニングショー」で司会の羽鳥慎一が伝えた。
スタジオでは、SNSでの誹謗中傷コメントの厳罰化(刑法231条「侮辱罪」の法改正)について、テレビ朝日の野上慎平アナが解説した。「これまで30日未満の勾留か1万円未満の科料だったものが、去年(2022年)7月からは1年以下の懲役・禁錮、または30万円以下の罰金というものに変わっています。それから、時効1年だったものが時効3年に期間が延びています」
SNSの誹謗中傷コメントに詳しい清水洋平弁護士は「時効が延びたため、投稿者を起訴しやすくなりました。また、厳罰化によって告訴の取り下げが目的で示談に応じやすくなりました」と話している。
誹謗中傷コメントが削除された場合でも、証拠を残しておけば刑事告訴は可能ということ。画像など証拠を確保して裁判所に開示命令を申し立てると、SNS運営業者、通信事業者とさかのぼり、投稿者とその住所を特定することができるそうだ。
注意点もある。清水弁護士によると、通信事業者のサーバーに発信者の情報が残るのはおよそ3か月なので、手続きは迅速に進める必要があるという。
玉川徹「傷つけるためにやっておきながら......」
羽鳥「ryuchellさんが亡くなったことには非常に複雑な要因が絡んでいるのかもしれませんが、SNSでの中傷が一因という可能性もあると思います」
長嶋一茂(元プロ野球選手でスポーツキャスター)「『気にしない』とVTRでは(本人が)話していましたが、実際のところは分からないし、自分の中でそこが整理できていたかも分からない。誹謗中傷にさらされたことで精神が少しずつ蝕まれ、キャパシティーが耐えられなくなっちゃった部分があるのではないでしょうか」
玉川徹(テレビ朝日報道局員)は「(誹謗中傷の投稿者は)傷つけるためにやっているんだと思う」「本当に自分に責任がないと思うのならば、なぜ削除するんですか。その理由を明らかにしてほしい」と語気を強めた。
(ピノコ)