【らんまん】13日(2023年7月)の第74回では、万太郎(神木隆之介)が高知で採集してきた植物は新種かもしれないということになってきた。共同研究をしたいと頭を下げる東京大植物学教室の講師・大窪(今野浩喜)を万太郎は気持ちよく受け入れ、植物学雑誌での発表を目標に二人の研究がはじまった。
徳永助教授(田中哲司)はいち早く万太郎の実力を認めていただけに、大窪との研究を見守ると決めた。万太郎と大窪の様子をときどき見に来る徳永のまなざしが優しくて、いい顔である。権威やエゴを削ぎ落すと人は変わるものだ。
この場面では、「徳永さん最高にかっこよかったです」「嬉しくて涙が出た」「大窪さんも徳永助教授も良い人だった」「徳永教授の『花は咲かなかった...』がめちゃくちゃ刺さった」など、SNSでも徳永助教授の態度に賛辞の声。
それに比べて田邊教授ときたら......
そして、徳永は田邊教授(要潤)に2人に協力しなければ植物学教室は実績は出せないと力強く訴える。むろん教授は承服しかねてご立腹。というよりも、新種発見で一歩先を行く万太郎に男のジェラシーなのである。残念ながら田邊教授が醜い。植物学教室ではすっかりアウェイ。徳永助教授のように素直になるのはいつのことやら。
トガクシソウの研究が失敗だったのかはまだわからないが、田邊教授も万太郎の植物愛をストレートに受け止めてほしい。教授もその方がきっと楽になると思うのだが。
(Y・U)