11日(2023年7月)の「めざまし8」は、九州豪雨の最新情報を伝えた。田中良幸キャスターは福岡から、西岡孝洋アナは故郷の佐賀から被害の実態をリポートした。
田中キャスターは10日午後、冠水した住宅街を取材。「どこが道路で、どこが川なのかもう分からなくなってますよね。奥は一帯、住宅の周りは全て...。湖のような形になっています」。久留米市では、10日午前9時過ぎまでの6時間に観測史上1位となる316ミリの雨量を観測。この雨で市内を流れる巨瀬川が氾濫し、堤防を越えた水が住宅街に流れ込んだのだ。
線状降水帯が広範囲で発生、停滞時間も長かった
さらに、筑後川から少し離れた山沿いでは数百メートルにわたって山が崩れ、下方に位置する田主丸町に倒木や土砂が流れ込んでいた。住宅7棟がこの土石流に巻き込まれ、14人が救助されるも1人の死亡が確認されている。
避難所にいた住民男性は「私は2階にいたんですけど、突然家がぐるぐる回り出して。何が起こったか分からなかった。気が付いたら家が傾いていて家具がぐちゃぐちゃで」と当時の状況を語った。
一方、10日に佐賀市を訪れた西岡アナは「地元民におなじみの橋」だという赤い橋の上に立ち、下を流れる茶色く濁った濁流を見下ろすと、「川の幅が3倍くらいになっているイメージです。水の量としては3倍から4倍。水の色も普段はもっときれいなんですけど。こんな川を私は見たことがありません」とショックを隠せない。
さらに、唐津市では大規模な土砂崩れが発生、1人が死亡、2人がいまだ行方不明となっている。
11日、西岡アナは唐津市の現場からリポート。住民の人の話として「午前1時過ぎからかつて聞いたことのないような強い音の雨だった。そんな中、ドーンというすさまじい音がした。どれくらい土砂崩れがすごかったかというと、立ったままの木がたくさん流されてきたということで、慌てて逃げたとおっしゃっていました」と伝えた。
MCの谷原章介「かなり広い範囲で被害が出ていますね」
天達武史(気象予報士)「今回の線状降水帯は、『線状』といいながら幅が60キロくらいあったんです。かなり広範囲で、しかも停滞する時間が長かったんです。このくらいの雨量の場合、半日から1日後に土砂災害が起きることもあるので、異変に気付くのが大事です」
(ピノコ)