なすすべもなく濁流が...九州の豪雨・土石流災害 専門家「持ち出すものは命だけ」(モーニングショー)

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   線状降水帯が繰り返し発生したことによる九州北部の豪雨災害。今日11日(2023年7月)の「モーニングショー」は、被害の状況を伝えるとともに土石流災害への備えについて専門家に話を聞いた。

  • 危険度の高いところは早めに避難を(写真はイメージ)
    危険度の高いところは早めに避難を(写真はイメージ)
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「特別警報が出る前に避難所へ」

   福岡県広川町では、川沿いに建つ住宅2軒が崩落。住民がなすすべもなく見つめる中、一瞬で濁流に飲み込まれていく。住んでいた男性は「思い出の品がいっぱいあった」と肩を落とす。福岡・久留米市田主丸町では土石流災害が発生、住宅7軒が流され10人が巻き込まれた。男性一人の死亡が確認されている。佐賀県唐津市でも土石流が発生。住宅2軒に土砂が流れ込み1人が死亡、2人の安否がわかっていない。不明者の家族は「山がゴーッと鳴って、危ないと思ったときは家がガシャガシャでした」と語る。

   今回土石流が発生した場所は、どちらも土砂災害特別警戒区域となっていた。唐津市で被災した住民によると「土砂崩れは少なくとも10年前から警戒され、家の裏には砂防ダムが建設されていた。今回は土砂がダムを越え、迂回する形で流れてきた」という。

   山村武彦(防災・危機管理アドバイザー)「砂防堰堤を作る必要があるほどの渓流だったのだと思う。砂防ダムは一定量の土石の衝撃をやわらげるが万能ではなく、全てをカバーすることは難しい。あらかじめハザードマップを確認しておき、警戒区域では土砂災害警戒情報が出たら特別警報が出る前に避難所へ。持ち出すものは命だけ。訓練と思ってやっていただく。家ごとにリスクが違うので、危険度の高いところは早めに避難」

   菊間千乃(弁護士)「同じ地域だといっても一軒一軒違う。自治体の方で個別の注意喚起のチラシを配るなどやってみてもいいと思う」

   玉川徹(テレビ朝日報道局員)「気候変わりましたね。毎年のように大雨が来ることを前提にしなければいけない」

(みっちゃん)

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