NHK朝ドラ「らんまん」7月11日(2023年)放送回。図鑑作りに向けて動き出した万太郎(神木隆之介)。寿恵子(浜辺美波)は、万太郎と一緒に夢を叶えるつもりでやってきたが、結局何も出来ずにいる自分が情けなく、福治(池田鉄洋)に今の状況を相談する。ところが身の丈に合わない望みは不幸になると言われてしまう。(ネタバレあり)
男臭い印刷所に押しかけ、何やらあれこれ
福地は奥さんに逃げられてしまった過去を明かして、寿恵子を慰めたつもりかもしれない。しかし八犬伝オタク女子の寿恵子は、妄想癖がありかつ行動派である。身の丈に合わない望みであっても叶えられる、掴みにいくというカンフル剤になりかねない。しかも周りのことに目が向かなくなり、猪突猛進な一面も。その辺りは万太郎と同じでよく似たもの夫婦なのである。
案の定、寿恵子はしおらしくしているどころか、万太郎の向かった大畑印刷所に押し掛けてきたではないか。万太郎もびっくりである。印刷会社はどんどん景気が良くなっていく時代、大畑夫婦(奥田瑛二・鶴田真由)は相変わらずで、スタッフも増えて元気がよい。
寿恵子は男臭い現場に入っていって何やらあれこれ調べあげているようだが、万太郎も寿恵子が何をしにきたのかわからない。会社に勝手に入ってきてあれこれチェックして回るなんて、冷静に考えたら「異常」である。
しかし寿恵子は冒険野郎、未知の世界に入っていくのは抵抗があるどころか、興奮するばかり。身の丈に合わない望みと言われた結果の行動である。
そして言い出したことが、石版印刷機を買いたいときっぱり。大人買いである。峰屋の綾から預かったお金はたしか1000円、印刷機が高価なのは間違いないが。寿恵子の破壊的な行動力は誰も止められない。
ネットでは「石版印刷機って当時の家の半分くらいの値段しそう」「印刷機買う流れをこうもってくるかー」「金がかかるぞ」「驚きはしなかったけど、これからどうなるんだろうという不安」などの声で沸いた。
(Y・U)