重大な危機迫る「大雨特別警報」福岡と大分に 天達予報士「垂直避難も含め、今できる安全な方法を」

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   10日(2023年7月)の「めざまし8」は速報から始まった。小室瑛莉子アナが「福岡県に大雨特別警報が発表されました」と伝えた。

   気象予報士の天達武史「最初は朝倉市と東峰村の2か所だけだったのですが、今どんどん特別警報のエリアが広がっているような状況です。線状降水帯もまだ停滞していて、新たに発生する可能性もあります。朝倉市は6年前にも大雨特別警報が出て大きな災害が発生しましたが、その時よりも規模が大きいので、この後夕方にかけて大規模な土砂災害、川の氾濫がさらに増えて大きな影響を及ぼす可能性が出ています」

  • 河川氾濫の危険も(写真はイメージ)
    河川氾濫の危険も(写真はイメージ)
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大分・日田市、花月川で茶色の濁流、橋ギリギリに迫る

   この後、さらに大分県にも大雨特別警報が出されると、天達は「大分県日田市。ちょうど山間部を通る河川が非常に心配な状況です。『数十年に1度の非常事態』と出ています。命を守る行動を。『どうしようか』と考えている方は、2階に上がるなど垂直避難も含め、今できる安全な方法を」と呼びかけた。

   番組は視聴者が撮影した日田市の花月川の映像を紹介した。激しく流れる茶色い濁流は、もう橋ぎりぎりの高さまで迫っている。

   MCの谷原章介「これ、実は日田に在住の僕の友人が撮ってくれた映像なんです。6年前の大雨の後に拡幅工事をして、水量の容量が増えたにも関わらず、もう越水間近という状況になっているみたいですね」

   天達「インフラの整備が大雨に間に合っていないというケースがけっこう全国各地に多いので」

   午前8時時点で氾濫が発生した河川は徳須恵川と山国川上流部。天達は「この後、一級河川が増水してきますので、注意が必要です。大きい川は、大雨が降った4~5時間後にピークになることが多いです。雨はまだピークを迎えている状況なので、さらに川の水かさは増えます。川から離れた場所で内水氾濫が起きたり、堤防が決壊したりする可能性がありますので、くれぐれも見に行くことはやめてください」と呼びかけた。

   谷原「地方の場合、平屋の家も多い。垂直避難が難しい場合はどのように対処すればいいですか?」

   天達「早めに高台に避難するのが重要になってきます。町や村で声を掛け合って、早めに移動してください。周辺に避難する場所が少ない場合は、親戚や近所の人に電話するなどして孤立させないようにしてください」

(ピノコ)

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