東京台東区の浅草寺で撮った1 枚の写真。「本堂の天井なんですが、絵が垂れ下がっています」と今日10日(2023年7月)の「THE TIME,」で、司会の安住紳一郎アナが取り上げた。楯6.4メートル・横4.9メートル、近代日本画の巨匠といわれる川端龍子の『龍之図』で、おととい午前11時ごろ、真下に参拝者多数がいる中で突然、一部がはがれた。
戦後の再建時、数年かけて描かれる
浅草寺は、正式には金龍山浅草寺で、龍を信仰対象の一つにしている。東京大空襲で焼けた本堂を1958年に再建した際に、天井の絵は数年かけて描かれたらしく、アーカイブには1956年当時の制作風景が残っていた。それから65年がたち、今年秋には修復を予定していた。
安住「見た人は驚いたと思うんですが。すでに1カ月前には、はがれ落ちる予兆があったようです」
6月10日に撮られた写真には、絵に切れ目が入り、少し浮いていた。寺教化部の清水谷尚順執事は「経年劣化だと思うんですが、想定を上回る勢いでした」という。寺は対策の検討を始めている。
(あっちゃん)