新橋ガス爆発、元消防署長が分析する破壊力 谷原章介「タバコ以外に注意することは?」

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   「めざまし8」は東京・新橋で起きたガス爆発直後の様子を捉えた13分の映像を入手。4日(2023年7月)放送の番組で、元東京消防庁・麻布消防署長の坂口隆夫氏がその爆発の威力を分析した。

   現場はJR新橋駅から西におよそ300メートル離れた、オフィスビルや飲食店が立ち並ぶ一角にある8階立てのビル。3日午後3時過ぎ、このビルの2階に入るカフェバーで爆発が起き、従業員と通行人のあわせて4人が重軽傷を負った。

  • ガス臭ければすぐに対応が必要
    ガス臭ければすぐに対応が必要
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注意すべきは照明や換気扇のスイッチ類「火花が出る」

   カフェバーの50代の男性店長は、「ガス、または下水道の臭いがすると思った」「たばこを吸おうとライターをつけたらどかーんと爆発した」と話しているという。また、現場近くにいた複数の人が番組の取材に対し「ガス臭かった」と証言した。

   坂口氏が注目したのは、映像にあった3つのシーン。1つ目はぐにゃりと曲がって大破した窓枠だ。「中の爆発による圧力が外の外気圧より10%高いと1平方メートル当たり1トンの力が加わる。ということは、ガラスなんかは割れてしまう。でも窓枠まで吹き飛んだということは、それ以上の圧力だったことは間違いない」と言う。

   2つ目は、道路上の落下物。大量の紙の中に、歩道をふさぐほどの大きな家電のようなものがある。この物体は幅15メートルの道路を超えて反対側の建物まで吹き飛んでいた。「これは窓際に置いてあったのかも知れない。ただ、基本的に木材なんかは大きな爆発になると100~500メートル先まで飛んでいく」と坂口さん。

   3つ目は、撮影開始から2分後の最初の発火と見られるシーン。坂口氏は爆発した部屋の窓越しに見えているのは別の部屋だったのではないかと分析。「爆発によってその部屋の壁が破壊され、隣の部屋の可燃物に着火した」と見ている。

   MCの谷原章介「ガスが充満している時にたばこ以外に気を付けないといけないことは?」

   坂口氏「特に注意しないといけないのは電気。電気のスイッチを入れないこと。それと換気扇。ガスを排出しようとして換気扇のスイッチを入れると火花が出る。それで過去にも爆発しているんです。スイッチ類は絶対に触らない」

   出演者たちは、店長を含め複数の人が「ガス臭かった」と証言しているのにも関わらずそれに対応した人が1人もいなかったことに違和感を持ったようだ。

   坂口氏は「臭かったら臭いなりの対応をしなければいけない。ライターの火を付けるなんてのは...」と呆れていた。

(ピノコ)

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