4日(2023年7月)の「めざまし8」は、前日に熊本県内で2度にわたり発生した線状降水帯の被害について報じた。司会の谷原章介は「今回特に被害が大きくなった益城町(ましきまち)。しかしこの大雨により亡くなった人は1人も出ていません。住民たちは過去の災害から多くの備えをしていました」と伝えた。
高い防災意識、天達予報士「モデルケースに」
住民の頭にあるのは2016年4月に起きた熊本地震。住民の1人は「逃げる判断は早く」を意識し、普段から何かあったらすぐ逃げられるように通帳や保険証など大事なものをバッグに入れて近くにおいていたという。また、別の住民は「地震の経験があったから、移動手段は確保しようと車を早めに高台に避難させた」と話した。
金子恵美(元衆院議員)「議員時代に被災地を回った経験からすると、被災した地域ほど防災意識が高まるし、教訓を生かして日ごろの備えがしっかりしています。自治体も被災経験があるので、対応のオペレーションもスムーズになっている」
気象予報士の天達武史「雨が降らない岡山などでも今は大雨になったりしているので、このケースをモデルケースにするのもいいかもしれません」
天達は、もう1つのケースを紹介した。熊本の人吉市は2020年7月の熊本豪雨で球磨川が氾濫。3398世帯の住宅が被災し、21人が死亡した。市は住民の「大雨と川の増水で防災行政無線が聞こえなかった」という声を受け、川にかかる橋のライトの色を雨量によって変えることで住民に危険度を知らせるシステムを導入した。
天達「通常時は電球色なんですけど、氾濫注意水位になると白、氾濫危険水位になると赤、本当にもう危険だというレベルに達すると赤が点滅するんです。見てすぐパッと分かる。これも今までの災害の経験が生きている」
天達は今後の天気についても伝えた。
「これから雨と暑さが隣り合わせでやってきそうです。九州南部の鹿児島、宮崎辺りではきょう午前中に線状降水帯が発生する可能性があります。その後、一旦弱まりますが、夕方以降、縦に伸びる梅雨前線がかかってくるんです。気を付けなければいけないのが気温の変化です。熊本もきょう日中は33度。復旧作業をされる方は声を掛け合って水分補給を30分に1回はお願いします」
(ピノコ)