体温下げるにはどこを冷やす? 熱中症対策の役立ち情報あれこれ(ZIP!)

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梅雨本番だが、昼間は連日30度を超える日々が続きそう。4日(2023年7月)の「ZIP!」は、体温を下げるには体のどこを冷やせばいい?など、ふだんのくらしの中で、熱中症を避けるポイントを特集した。
  • 暑い日が続くが…
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水分と塩分、キウイフルーツも効果的

   熱中症予防の基本は「水分」と「塩分」。

   まず朝起きたら、水をコップ一杯飲むことが必要だ。

   イシハラクリニックの石原新菜・副院長は、「寝ている間に汗をかく。起きた時は脱水状態になっていることが多い」。夏は、寝ている間に、コップ1~2杯の汗をかくそうだ。

   石原医師によると、1日に必要な水の量は「2.5リットル」。その半分は、食事からとったり体内で作られるため、「1.2リットル」は1日にこまめに摂取したい。

   熱中症予防に効果的なフルーツは何か?

   街では「水分をとるためにスイカ」「バナナやイチゴがあれば」との声も聞くが、「キウイフルーツ」が効果的だ。管理栄養士の渥美まゆ美さんは、「汗で失われがちな鉄やカルシウム、カリウムが圧倒的に多く含まれるのがキウイです」。さらに朝食には、「具だくさんスープ」があるといい。トマト2個、オクラ4本、卵3個、コンソメキューブ2個、水600ml。ミネラルを手軽に摂取できるそうだ。

   運動をした後などに、体温を下げるには、身体のどこを冷やせばいいのか?

   「大きな血管がある手首を冷やせば気持ちいい」との意見もあるが。石原医師は「手のひらです」。静脈と動脈をつなぐバイパスのようなAVA血管や毛細血管が、手のひらには走っている。今では、多くのアスリートも、手のひらを冷やす保冷剤をつけている。

   熱中症の症状は、頭痛から出てくることが多い。めまいやだるさ、吐き気なども。「気づかない人もいます」と石原医師。「経口補水液」で体調の異変を見極めることができる。塩分濃度がほかのスポーツドリンクに比べて高めだ。「ふだんはしょっぱいが、熱中症の時は塩分が足りないので、おいしいとか甘いとかの感覚になるときがあるんです」(石原医師)。甘いと感じたら要注意。服を緩めて、身体を冷やして安静に。

   夜寝るときに、エアコンはタイマーか?つけっぱなしがいいのか?

   「タイマー使用」が4割で「一晩中つけっぱなし」が28.5%。「使用せず」が25.3%だった。

   石原医師は「つけっぱなしの方がいいと思います」「切ってしまうと、途中で暑くなってきて、質の良い睡眠が妨げられてしまう」。東京で熱中症の死亡者は夜間が3割だ。高めの温度設定で朝までつけっぱなしが、いいそうだ。

(栄)

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