川遊び、ライフジャケットだけでは足りない子どもの事故防止(ZIP!)

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   これからの夏は川遊びの季節。増水した川に足を取られるなど命を落とす危険のある事故も後を絶たない。子どもたちの事故を防ぐにはどうすればいいのか?3日(2023年7月)の「ZIP!」「?よミトく!」が特集した。

   子どもの水難事故はどこで起きるのか? 河川が53.8%だった。あとは海と用水路がいずれも15.4%、湖沼池が11.5%などとなっている。

  • 川遊びは楽しいが、危険と隣り合わせ
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川の特徴と上流の天気を知ること

   神奈川県相模原市の青野原・野呂ロッジキャンプ場では昨日、川で子どもたちが歓声を上げていた。小3の子どもがいる若い夫婦に「事故対策は?」と訪ねると、「ライフジャケット。目立つ色を買うのは大事です」。小2の子どもがいる父親は、「深くなっている所があったので、そこには親が先に入って(子どもを)来させる」。施設側も安全対策をしている。キャンプ場のスタッフは、「テントサイトで、危ないと判断したらお声がけを」。ライフジャケットのレンタルや、救命ボート・浮き輪を用意し、日ごろから救命訓練をしている。

   徳島県で毎月「子ども川遊びイベントを開催しているNPO法人「川塾」の塩崎健太・代表理事は、「ライフジャケットをつけて遊ぶのが一番大事」「それと脱げにくい靴、を川ではお勧めしている」。司会の水ト麻美(防災士)は、「ライフジャケットをつけていれば、流されても発見されやすいし、呼吸もできる」「皮の深さが子どものひざ下くらいでも着用を。流れが強かったり、急に深くなる場所があります」。「たとえ川に入らなくても、水際から3~5メートルは、滑りやすく転落の危険があるため、着用が必要です」。とくに、「子どもの場合は、体が柔らかくて脱げやすいので、股下のベルトがあると効果的です」。ウォーターシューズも脱げないように「ぴったりかやや小さめ」がいいそうだ。「ビーチサンダルは滑りやすいうえに脱げやすくて、脱げたサンダルを取りに行って川に流されてしまうこともある」。ホームセンターやアウトドアショップで、数千円で購入できる。

   川遊び対策の第2は「川の特徴を知る」ことだ。水の中や水際に、コケや積もった砂利など滑りやすいところがないか。事前にチェックしておく必要がある。川底に子どもの足が引っかかってしまうものはないか。水トは「川の流れの速さも、場所によって全然違います」。まっすぐの川は、中央が早く、曲がった部分だと、外側の流れが速い。「事前に子どもにしっかり伝えることが重要です」。3つ目は、「上流の天気も要チェック」。遊んでいる場所では晴れていても、上流で大雨ということもある。時間差で増水して流される危険がある。「上流で増水している兆候としては、小枝や葉っぱが流れてくることがあるそうです」(水ト)。

   水ト麻美は「遊ぶ前にしっかりと確認しておきたいですね」「出発前の子どもの体調チェックも大切です。思った以上に体力を使いますから、睡眠状況や朝食をとったか」。

(栄)

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