猿之助容疑者「薬を砕いて水に溶かして飲んだ」 専門家が疑問視する「量」(ZIP!)

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   「状況が徐々に明らかになってきました」ときょう29日(2023年6月)の『ZIP!』で司会の水卜麻美アナウンサーが切り出したのは、母親に対する自殺ほう助の疑いで逮捕された歌舞伎俳優の市川猿之助こと喜熨斗孝彦(きのし・たかひこ)容疑者(47)の続報だ。

  • 徐々に状況が明らかに(写真はイメージ)
    徐々に状況が明らかに(写真はイメージ)
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専門家「そんなに簡単なことではない」

   自殺に至る経緯について、猿之助容疑者は「両親と一緒に3人で自殺することになったのは、私に関するパワーハラスメントやセクシャルハラスメントなどの記事が週刊誌に掲載されることが一つの大きな引き金となっている」と供述。猿之助容疑者をめぐっては、事件当日に発売された週刊誌でハラスメント疑惑が報じられた。この前日に掲載されることがわかり、家族会議が開かれたとみられる。

   「私に関する記事が週刊誌に掲載されることを両親に話をしたところ、家族3人で次の世界へ行こうということになった」と猿之助容疑者は話しており、「家族3人でうどんを食べた後、睡眠薬を水に溶かして飲んだ」「睡眠導入剤を用意して、砕いて水に溶かして両親が飲みやすいように準備した」という趣旨の説明をしているという。

   携帯電話の解析などから、猿之助容疑者は事件発覚の前日、自殺の方法を検索していたことも明らかになった。

   『ZIP!』は、睡眠薬を水に溶かして飲むという方法について、薬物鑑定に詳しい法科学研究センターの雨宮正欣所長に聞いた。

   雨宮所長「文献で言われている量だと致死量は6000錠。水に溶かすとなると、それだけ大量の水を飲むことは、そんなに簡単なことではないと思われます」

   大量の睡眠薬を接種する場合、途中で眠くなって自分の意思では飲めなくなる可能性もあるという。

   また、事件に使われたとされる薬は、1カ月に処方される量は最大でも約30錠と言われており、致死量に達する薬を複数人数分入手するには、医療機関での処方では難しいとも雨宮所長は指摘した。

   猿之助容疑者はきょう午前、送検された。勾留先の原宿署から中継した日本テレビの弘竜太郎アナウンサーは「8時29分ごろ、猿之助容疑者が乗っているとみられる車がここから出ました。後部座席の様子は暗くて確認できませんでした」と伝えた。

(キャンディ)

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