同郷リーチ・マイケルにあこがれ14歳で来日
日本代表は4年前の2019年W杯で、史上初のベスト8に進出した。9月8日開幕に向け、先週金曜日に、新しいジャージーが発表された。胸には、開催国のフランスの国花ユリがデザインされた。ファンから不要なウエアを回収して、リサイクルで開発された。姫野和樹選手(28)は「ファンの思いを肌で感じられることは、すごく心強い」。
今回の合宿で、特に過酷な練習が、白いテントの中で行われる「タックル練習」だ。
「あれは本当に地獄の場所」(リーチ選手=34)、「死にそうな感じ」(稲垣啓太選手=33)と口をそろえる。1時間休憩なし。二人ずつ交代で、身体をぶつけ合う。相手を倒すまで押し合う。腰やひざに手を置くことは禁止。ルールを破ると、追加トレーニングの罰がある。 稲垣選手は、「現状はまだまだ。頂点までいけるようにやるだけ」。
今回の代表で注目されるのが、ワーナー・ディアンズ選手(21)だ。身長2メートル2センチ、体重117キロ。ニュージーランド出身の代表最年少だ。会見では、「初めての人でも、この身長で、うまそうだという感じがすると思うから、それを見てほしいです」。
去年10月のニュージーランド代表・オールブラックスとの一戦では、相手のキックを覆いかぶさるようにして高いポイントではたき落とし、そのまま40メートル独走して、代表初トライを決めた。
同郷のリーチ・マイケル元主将にあこがれて14歳で来日。マイケルと同じ東芝ブレイブルーパス東京に入団。地元ニュージーランドでなく、日本代表入りを決断した。
「リーチさんも15歳で日本にきて、日本代表のキャプテンもやって、代表出場も78試合。すごいなと思っていて、ぼくもそれぐらいできたらいい」。リーチも「日本のスーパースターになってほしい。世界でも通用する身体をもっている。化け物になる選手だと思う」。
日本代表合宿でも2人は同部屋。ダーツをして息抜きをしているそうだ。
「書道は(高校時代に)先生にやらされた。ぼく知らずに勝手に大会に出された」。高校時代の寮の名前だった「龍鳳」は、国際高校生選抜書展「書の甲子園」で秀作賞になった。
今回の大会でも「ベスト15に入りたい」。
司会の水ト麻美「身長が高くて、ああいうプレーができると、会場の目を引きますし、応援したいなーって思いますね」。
(栄)