ロシアの民間軍事組織「ワグネル」の反乱は、モスクワまで200キロに迫った24日(2023年6月)午後8時半頃、一転して矛を収めることになった。いったい何が起きていたのか。けさ26日の「モーニングショー」で最新情報と専門家の分析を伝えた。
プーチン大統領がベラルーシのルカシェンコ大統領に電話し、その後、ルカシェンコが「ワグネル」創設者のプリゴジン氏に電話をして進軍が停止したという報道も流れている。ロシア側は蜂起を呼びかけた容疑の捜査を取り下げ、プリゴジンはベラルーシに移動するとしているが、昨夜午後11時過魏の時点でプリゴジンと連絡が取れていない状態だという。
汚れ仕事をやらせてきたが......
小泉悠(東京大学先端科学技術研究センター専任講師)「実力で止められたというより何らかの取り引きが成立したのでしょう」
玉川徹(テレビ朝日報道局員)「そもそもワグネルのような存在を黙認していたからこういうことが起きているわけですよね。戦争で指揮系統が二つあり、手柄を立てているので黙認せざるを得なかったのでしょうか」
小泉講師「正規のロシア軍を投入できない、汚れ仕事で便利に使っていたが、今回は表に出てきたということです」
山口真由(弁護士)「プリゴジンの敗北なのか、ロシアという制度の敗北なのか。プーチンは配下を競わせて力を持ちすぎないようにしてきました。独裁国家の弱みではないでしょうかね」
駒木明義(朝日新聞論説委員)「プーチンのスローガンは『法の独裁』。しかし、プリゴジンのような法を超越した存在が現れ、プーチンが育てた。法による統治とはまったく遠いところにきてしまったんです」
(みっちゃん)