新宿駅の刃物パニックで谷原章介「僕は自制できる自信ない」大混乱はなぜ起こった?

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   「走行中の山手線の車内で男性が刃物を持っていたことから大混乱に陥りました」と、『めざまし8』の司会・谷原章介が26日(2023年6月)に伝えた。西岡孝洋アナが続けて、「転倒する人もいる中、必死に逃げ惑う乗客たち。『めざまし8』はその場に居合わせた乗客を取材しました。大混乱の車内で何があったのでしょうか」

   騒動があったのは25日午後4時ごろ。視聴者が撮影した映像には、JR新宿駅に停車した山手線電車のドアから一斉に逃げ出てくる乗客の姿、大混乱の駅のホームが写されていた。

   別の視聴者が撮影した映像には、もみくちゃになり押し合う車内の人びとの中で飛び交う「子ども。子ども。子どもいるぞ」という怒鳴り声や、子どもの泣き声、女性の悲鳴などが残されていた。

   車内にいた女性は「アナウンスが流れた直後に、地鳴りみたいにすごく揺れて、何かなって思ったら急に悲鳴や『逃げろ』っていう声が聞こえて、横を見たらすごい勢いで人がこっちに走ってきていて。流れてくる人と一緒に移動しないと、立ち止まっていられないみたいな。もう完全にみんなパニックだった」と当時の状況について語った。

  • パニックに
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逃げたいのにドアが開かない!

   警察には「男が刃物を振り回している」という通報があったというが、実際には刃物は持っていただけ。料理人と見られる50代男性が布に包まれた包丁2本を座席に置いていたが、包丁の一部が見えていたため、付近の乗客が逃げ出す騒動となった。

   群衆行動に詳しい関西大学の川口寿裕教授は「口づてで、実際のものを見ずに耳から入った情報で伝言ゲームのような形で伝わると、情報というのはどうしても正確さが失われます。今回はとくに恐怖を感じるような情報なので、より恐怖をあおるような方向に話が発展していくというのはよくあることです」と話す。

   谷原「僕はあの混乱の中で、『刃物だー』『振り回してるー』って叫ばれた瞬間、自制して留まる自信はないですね。パニックになる気持ちも分かります」

   総合解説の風間晋(フジテレビ解説委員)「今回の場合は、密室状態だったってことに加えて、(電車が)ホームに着いてもなかなかドアが開かなかったことがありました。逃げたいのに逃げられないっていう心理的な切迫感がどんどん募っていって、ドアが開いた時に一気に雪崩れを打ったのでしょう。鉄道会社は緊急の停止ボタンが押された時、状況が分かるまでドアを閉めておくのか、それとも開けてとにかく外に出てもらうのか。そういう判断を突き詰める必要があります」

(ピノコ)

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