「ロシア内部崩壊」ワグネル反乱でプーチン窮地!プリゴジン所在不明―『ZIP!』が最新情報

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   ロシア南部で24日(2023年6月)起きた民間軍事会社「ワグネル」による反乱は、一転して収束した。「プーチン政権内部の足並みの乱れや対立」は深刻だとの見方もあるなかで、26日の『ZIP!』は「ブリゴジン氏の所在がわからない」などの最新情報を伝えた。

   アメリカのブリンケン国務長官はテレビ番組で、「明らかに(ロシア国内に)亀裂が生じているのだと思う。それがどうなるのか。何か起こるとして、いつなのか。予測は難しいし、推測もしないが、われわれは最終的な動きをまだ見ていないと思う」と語った。ワグネルの反乱は「プーチン大統領の権威やウクライナ侵攻の前提に疑問を投げかけた」とした。

   米紙「ワシントンポスト」は、情報機関の分析として、プーチン大統領は24時間前に「反乱の兆候を把握していた可能性がある」としたうえで、事前に阻止できなかったのは、「政権の足並みの乱れや内部対立をうかがわせる」とした米政府当局者の見方を伝えた。

   ベラルーシ大統領府は、ルカシェンコ大統領とプーチン大統領が電話会談したと発表した。中身はわかっていない。

  • 政権の足元が崩れ始めた
    政権の足元が崩れ始めた
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ロシア軍の士気 急速に低下

   米国・戦争研究所は「(反乱は)ウクライナにいるロシア軍兵士の士気をほぼ確実に低下させる」と見ていて、ワグネルがモスクワへ急速に北上できたのは、ウクライナでの「ロシア軍の大損害が理由と見られ、国内の治安上の弱点を浮き彫りにした」と分析した。今回の反乱で、ロシア軍の輸送機1機とヘリ7機が、ワグネルにより撃墜された可能性があるとの見方も伝え、これはロシア空軍にとって、1日の損害としては侵攻開始以来最大級とした。

   ワグネルを率いるプリゴジン氏について、25日現在、所在が分からないとロイター通信は伝えている。ルカシェンコ大統領の仲介案を受け入れ、24日夜、ロシア南部のロストフナドヌーを離れた。周辺にいたロシアの住民に握手を求められるなどの映像も流れた。ベラルーシに出国するとされるが、到着したとの情報はない。AP通信は、プリゴジン氏のSNS発信が途絶えたことを「らしくない静かさ」と指摘した。

   ブリゴジン氏はレストランのオーナーだったころにプーチン氏と出会い、「プーチンの料理人」といわれた。しかし、ワグネルへの支援体制への不満から関係は悪化、「ショイグ国防相らがここへ来ないなら、(ロシア南部の)ロストフを封鎖し、モスクワへ向かう」と蜂起を宣言し、首都モスクワへ進軍した。

(栄)

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