<褒めるひと褒められるひと>ワイルド・スピードとガラリ違う森川葵ほのぼのキャラ...お疲れモードの方にオススメ

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   森川葵主演ドラマ。森川といえば、女優というよりも、昨今は日本テレビ系バラエティ「それって!?実際どうなの課」での「ワイルドスピード森川」のイメージが強い。テーブル上に置かれたダイス(サイコロ)をカップの中でまっすぐに積み上げるダイススタッキングなど、達人たちが長年かけて習得した技を、信じられない速さで習得してしまうところから、この異名がついた。

   さすがにこれは無理だろと思われたものも、彼女の手に掛かれば一瞬でできてしまう。コーチ役の達人たちが苦笑いするほどで、その集中力、絶対にやり遂げるという根性には毎回驚かされる。

   その森川が主演するドラマがスタートした。どんなものかと見てみたら、これがなにやらビミョ~なのだ。たけだのぞむのコミックを原作に、脚本は「バイプレイヤーズ」(テレビ東京系)や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」「一橋桐子の犯罪日記」(NHK総合)のふじきみつ彦が担当している。独特の作風で知られ、今回のドラマもそういう意味ではオリジナリティ満載(!?)ではあるが......。

  • 仕事で褒められること少ない
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ドラマとしてはビミョ~

   森川演じる市川詠子(通称市川さん)はおもちゃ会社の総務部で働く25歳。いつもきっちり仕事をこなしているが、目立たず誰からも褒められない。ところが、たった1回の失敗で怒られるという理不尽さに、「褒められた~い!」と呟いたところを、先輩の坂東さん(川崎鷹也)に聞かれたことから褒められる日々が始まる。

   褒められたい市川さんの心情を知り、「忍者的な仕事ぶり」「その熱気、さながらねぶた祭だね」と突然褒め出した坂東さん。その独特な褒め言葉がだんだんクセになってきた。

   たしかに今の世の中、人を腐すことはあっても、褒めることは少ない。とくに仕事であれば、できて当たり前。でも、褒められるのは誰だって嬉しい。市川さんも褒められて一皮むけた。

   ほのぼのとしたドラマは、不倫だなんだと刺激の強いドラマがお好みの視聴者には物足りないかもしれないが、最近お疲れモードの方にはオススメだ。とはいえ、森川は女優よりもワイルドスピード森川のほうが輝いて見える気がする。やっぱり森川はバラエティーに向きなのかな。(月~木 22時45分~)

子守熊

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