NHKの朝ドラ「らんまん」6月22日(2023年)放送回。万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)がタキ(松坂慶子)に挨拶へいくと、タキはいきなり百人一首の勝負を挑む。タキは勝負の結果よりも、寿恵子の態度に感激し祝福の言葉を伝えた。(ネタバレあり)
「竹雄が振り回されるほど盛り上がる」
その晩は蔵人衆と峰屋の人々の宴会。酒蔵の宴会とあって大盛り上がりだ。そんな中、宴会場から外へと出て行った綾(佐久間由衣)は、峰屋の将来を考えていた。税金問題を抱えていることもあって、勝負の年なのであろう。
当初、佐久間由衣があまりに可愛いので、峰屋のトップに座るには頼りないと、正直言って心配だった。しかし今となっては、峰屋の皆を引っ張っていかなくてはいけないと、立派に社長らしくなったではないか。 経営者というものは、古今東西孤独なものである。綾は孤独に耐える覚悟さえできていた。
そこへ綾を追いかけるように登場したのが竹雄(志尊淳)。綾への気持ちを告白するなら「今」しかない。手で顔を覆っていたのは覚悟決めこんだ態度か。いや、準備していただろう綾に伝える言葉を落ち着いて整理したのだろう。「竹雄がんばれ!」と視聴者の声が聴こえた。綾が好きなひとりの男だと言い切った。十分に綾に届いたと思った。ところが峰屋代表、会社社長としての綾の表情が、女の顔に変わらない。「井上竹雄」と呼び掛けてとどまった。綾自身も自分の気持ちを確かめたのだろう。「ひとりで立つ」とたった今決めた心で、いきなり竹雄にしな垂れかかることはあるまい。
残念ながら竹雄が欲しい言葉は返ってこなかったが、2人の間には幼いころからのぶっとい絆がある。竹雄の一途な思いが叶う日が近いうちにくるといいが。SNSでも「井上竹雄くんとってもカワイイかった」「竹雄が綾ちゃんに振り回されるほど盛り上がってしまうな」「竹雄の思いにマジ泣けた」などの声で沸いた。
今週は、万太郎と寿恵子、寿恵子の母・まつと文太さん、そして綾と竹雄のラブストーリーが一気に展開。どのカップルも今後の展開が気になる。
(Y・U)