20日(2023年6月)の「めざまし8」は、福岡県柳川市の専門学校で行われたバーベキューで18歳の男子生徒が亡くなった事故を取り上げた。西岡孝洋アナが「FNNが入手したのは、事故からおよそ24日後に開かれた保護者説明会の音声です。3時間以上に及んだ説明会は、理事長が独自に考案したというアルコール消毒液の使い方をめぐって紛糾しました」と伝えた。
そもそも「やってはいけないこと」
番組は、保護者会の音声を抜粋して放送。理事長は「事故があった...バーベキューコンロに...アルコールを注いだ...それは私の指示ではございません」と主張。すると、保護者から「すみません!(指示を)聞いてますよ!娘から!」「理事長が指示出したのを聞いとんですよ!」と発言があり、続けて複数の保護者が「うちも聞いてます!」と声を上げた。
学校側はアルコール消毒液を使用した理由について「熱中症を防ぐために肉を短時間で焼こうとした」と説明。また、現場となった場所に消火器や消火用の水はなく、そばにあった水道の蛇口にもハンドルが付いていなかったこと、生徒たちにSNSに上げないよう「口封じ」の文書があったことも明らかになった。
番組には、元東京消防庁・麻布消防署長の坂口隆夫氏がリモートで出演。MCの谷原章介の質問に答えた。
谷原「そもそも、時短のために消毒用アルコールを使って着火することはあり得るのですか?」
坂口氏「やってはいけないことです。要は危険性を知らないということですね。消毒用のアルコールは消防法上のエチルアルコール。濃度が60%あり、危険物に該当します」
スタジオでは、説明会の内容についても出演者から批判の声が相次いだ。
武井壮(タレント)「『熱中症を防ぐために、安全のために消毒用アルコールを使ったんだ』という説明でしたが、その裏では火を扱う行為に対しての安全対策ができていなかった。もし、バケツ1杯ずつの水が各ブースに置いてあるとか、ホースが近くにある状態であったなら失われなかった命なのかもしれない」
鈴木円香(起業家)「すっごい違和感を覚えたのは、『理事長がそこにいて指示したか』の説明。そういうのは本質じゃない。火のそばで決して使ってはいけないアルコールを使ったということと消化の対策がされていなかったというのが学校として問題なのに、そこをちゃんと説明してない」
谷原「生徒たちに寄り添う姿勢が見えないのも問題です」
(ピノコ)