NHKの朝ドラ「らんまん」6月20日(2023年)放送回。白梅堂へ寿恵子(浜辺美波)と一緒に挨拶に行った万太郎(神木隆之介)。心配そうな表情の母・まつ(牧瀬里穂)に、寿恵子を必ず幸せにすると頭を下げる。(ネタバレあり)
「おまつと呼んで...」
寿恵子への気持ちについては十分わかったというまつが、視聴者全員の疑問を万太郎に聞いてくれた。生活費の問題である。万太郎は日本全国の植物図鑑を少しずつ出版して得た売上を生活費に充てるという絵に描いた自転車操業を説明するが、これを聞いて安心する親はいない。むしろ心配になってくるではないか。図鑑が売れるという保証はどこにもないのである。
万太郎の抜群の行動力と底抜けに楽観的な性格、それに寿恵子のキラキラでオタクな性格がマッチングして生活費の心配などふっとんでいるのが可笑しい。しかしもっと可笑しいのが、おまつさんの文太さん(池内万作)へのドッキリ告白である。「おまつと呼んで」には万太郎と寿恵子、視聴者もびっくり。おまつと寿恵子、親子で嫁入りとは盆と正月が一緒にきたってことだ。おまつさんの告白シーンでは「万太郎と寿恵子の関係性よりニヤニヤする」「おまつさんと文太さん、いい感じだったもんなぁ」「おまつさんと文太さん、やっぱりねぇ」「恋花爛漫」などSNSでも反響があった。
和菓子作りの文太さんとおまつさんのカップルは予想がついた。万太郎の描いた絵を手本にして、あれほど美しい和菓子を作れるなんて、まつさんのことを想っての技。きっと繊細で気持ちが優しい人なのではと勝手に想像していた。それにおまつさんが、夕飯の一品を帰り際の文太さんに持たせていたのもヒントになった。柳橋芸者だった頃から好きだったということかもしれない。
万太郎と寿恵子、まつと文太、あとは竹雄と綾になるのか、恋らんまんがしばらく続きそうである。
(Y・U)