エンゼルスの大谷翔平選手(28)は19日(2023年6月)未明のロイヤルズ戦で、2試合連続となる24号ホームランを放った。打点も58でトップの二冠、打率は3割ちょうどの7位だ。大リーグでは過去半世紀で1人だけの三冠王へ近づいた。19日の「ZIP!」がその可能性を特集した。
大谷は1点を追う5回表、ランナー二塁の第3打席。フルカウントからの6球目。中堅右へのライナーがフェンスを越えた。メジャー通算400打点を達成。15試合連続安打もマークした。次打者のトラウトが初球を中堅左へ15号ソロ。大谷がかぶったばかりの「カブト」をそのままトラウトの頭に。試合は5-2でエンゼルスの逆転勝利。2人の「トラウタニ弾」が飛び出した試合では、エンゼルスは今季6戦全勝となった。
けが・故障なければ達成可能
司会の水ト麻美「三冠王が見えてきましたが、どれほどたいへんなことなのでしょうか」
1901年以降の達成者はわずか12人で、過去半世紀でも、2012年のミゲル・カブレラ一人だけ。三冠王への期待が盛り上がっているワケは、大谷の「6月の快進撃」だ。
今月6日(現地時間)のカブス戦で16号を放ったのを皮切りに、ホームランを量産する。9日のマリナーズ戦で17号、10日にも18号、12日のレンジャーズ戦では1試合で19号、20号の2本塁打となった。1日休んで、14日に21号、15日に22号を連発、17日に23号を放ったと思ったら、きょうの24号で2位のジャッジとは5本差となった。
6月だけで見ると、本塁打8、打点18、打率0.410でいずれもリーグ1位。ホームランでは、2位のジャッジと3位(17本)のアルバレスがいずれも故障者リストに入っていて試合に出場していない。MLBアナリストのAKI猪瀬さんは、「大谷選手のことだけを考えれば、ライバルたちに差をつける絶好のチャンスともいえます。が、大谷選手がケガをしていないことが、なにより一流の証です」
打点では1位の大谷に続き、2位以下は1点差で続く。打率はヘイズ選手の0.320、ビシェット選手の0.316、そして3位が0.308の吉田正尚選手だ。7位の大谷0.300の上位にはなお6人の選手がいる。
水トは「吉田選手がトップになれば首位打者と新人王。大谷選手がトップになれば三冠王ですし、どちらにしても素晴らしい状況です」「大谷選手は自身2度目となるMVPでも、先週発表された中間発表では1位になっていて、ダブル受賞も期待できます」
(栄)