新型コロナウイルスの感染者が、全国で5週連続で増加している。専門家は夏にも感染拡大の可能性があると指摘している。「第9波の入口なのか」と、19日(2023年6月)の「THE TIME,」で司会の安住紳一郎アナウンサーが取り上げた。
コロナの感染症法上の扱いが5類に移行後、6月から感染者数が急増し、16日に開かれた厚生労働省の専門家会合・アドバイザリーボードは、「増加傾向は継続すると思われる」「夏の間に一定規模の感染者数拡大の可能性がある」とした。
きのう都内のクリニックでは、抗原検査を受けた13人のうち7人が陽性だった。検査が有料化されたため、自覚症状があっても受けない人も増えているから、実際の感染者はもっと多いかもしれず、医師は「現場感覚では第7、第8波の時と同じような形」という。
感染拡大の入り口
東京・銀座で聞いてみると、「小学校で感染があり、(子供が)2回目の感染をし、私も感染してしまいました」と女性は話した。別の女性は「中学校で修学旅行から帰ったら、3年生がみんなコロナで来ていないと聞きました。だんだん(コロナが)近づいているんだなと思います」と不安そうだ。
5類移行後は感染者総数の発表がなく、東京都の1医療機関あたりの定点観測数から勘案すると、「第8波の入口ぐらい感染状況にあると考えていいのではないかということですね」と安住は指摘した。コロナのリスクを忘れるのはまだ早い。
(あっちゃん)