陸上自衛隊の射撃訓練中に起きた18歳隊員候補生による発砲事件。2人死亡、1人重傷という衝撃が広がり、「自衛官候補生になって2カ月半の18歳に何が?」と、15日(2023年6月)のめざまし8で、司会の谷原章介が問いかけた。
メンタルチェックやカウンセラーの相談態勢もあったが...
事件はきのう午前9時過ぎ、岐阜市の日野基本射撃場で、4月入隊したばかりの訓練生の4回目の実弾射撃訓練開始から数分後に起きた。発砲した候補生は52歳の指導隊員を狙い、他の2人は巻き込まれた可能性が浮上している。
自衛官の上下関係について、陸上自衛隊に24年間勤務して3年前に退官した元隊員は「プライベートがない状態が続く。ストレスがつらかった」「厳しい指導を、頭では分かっていても、嫌だなあというのはありました」という。
隊員の一日は、午前6時起床からほぼずっと勤務(訓練)で、自由時間が午後6時から9時半まであるが、その間に入浴やトレーニング、予習復習も必要、自分の純粋な時間は限られる。1秒でも遅れると、腕立て伏せなどの指導を課されることもあるそうだ。就寝は午後11時。週休2日ではあるものの、外出範囲は決められ、服装も制限があり「外部との接触はしにくい」ともいわれる。
新隊員8人に1人のベテラン隊員がつき、衣食住を共にする。そりが合わないこともあったのか?
元陸自心理教官の下園壮太さんは「たまにある、人間ですから。その上に担任みたいな(立場の)人もいる」という。3カ月に1回メンタルチェックが行われ、公認心理士のカウンセラーも置かれている。
谷原「相談態勢はととのっているように見えますが、相談に行けない人もいるのでは?」
岩田明子(元NHK記者)「自分より上にあたりますから遠慮もある。制度はととのっているが、どれぐらい打ち明けられるか」
大空幸星(実業家)「上官との悩みを抱える人が上司に相談したところで吐露できない。匿名で第三者的に相談できる窓口を整備することが必要ではないか」
岩田「(今回の事件が)防衛全体に影響しないように、信頼回復の措置が急がれます」
(あっちゃん)