「山梨県が全国で初めて人口減少危機突破宣言というものを出しました」と、14日(2023年6月)の「めざまし8」で堀池亮介アナウンサーが伝えた。2000年に88万8000人あまりだったのが、今年5月1日に80万人を切り、2045年には59万9000人(国立社会保障・人口問題研究所推計)にまで減る見通しだそうだ。
1人の女性が産む子供の数を示す合計特殊出生率がここ2年連続して下がり、22年は1.40。県民の希望出生率1.87とかけ離れ、「まさに危機的な状況」(長崎幸太郎知事が)という。「めざまし8」は山梨県で最も人口が少ない丹波山村を取材した。
メイン通りの300メートルに飲食店は2軒、旅館が1軒、30分間に出会った村民は1人だけだった。公園に子供たちの姿はなかった。自然も人情も豊かな村だが、住民は「コンビニがない。診療所が夜間はやっていない」「スーパーまで車で50分。週1回行って1週間分買いだめる」と話す。
堀池「空き家が全体の3分の1。180軒ほどです」
パックン「首都圏から遠くないのに」
村役場は「移住希望者はいるが、家がないためにことわっている」といい、住宅建築や空き家改修のための返礼品付きのクラウドファンディングを始めた。
村に一つだけの中学校の生徒6人はみな山村留学。「村の人がいつも声をかけてくれる。ただ、村に高校はないので、もといた千葉の高校にいこうと思います」「甲府か東京の高校にいくと思う。就職は、村ではやりたいことが限られるので、別の場所でしたい」と話した。
パックン(パトリック・ハーラン・お笑い芸人)「いやあ、切ないですね。山梨県は首都圏から遠くない。暮らしやすさをアピールすればなんとかなると期待したいですんですけどね」
司会の谷原章介「夕張みたいにコンパクトシティをめざして進む例もあったりします。国だけでなく、地方自治体の対策も必要。暮らしやすい、住んで楽しい街を作ってほしい」
(あっちゃん)