14日(2023年6月)の「THE TIME,」で、司会の安住紳一郎アナウンサーが「新しい技術の話です」として、トヨタ自動車が新たに発表した「全固体電池」を紹介した。
従来の電気自動車(EV)にはリチウムイオン電池が使われていて、充電や放電のために中に液体が入っているが、全固体電池は名前の通り、すべて固体で作られている。航続距離は従来のリチウムイオン電池が約500キロなのに対し、全固体電池は2.4倍の約1200キロ。急速充電時間もリチウムイオン電池の30分以下から10分以下に短縮できるという。
世界のEV競争で巻き返し
安住「これまでのリチウムイオンは、30分以下の充電ということで、東京から車を走らせると盛岡まで行くということですけれども。これでも十分すごいなと思うんですが、全固体電池の場合は、10分以下の充電で盛岡をこえて北海道に入って函館から札幌まで行くことができるということなんですね」
全固体電池は早ければ2027年のデビューを目指している。現在、日本の自動車メーカーは電気自動車の世界販売台数上位5位に食い込めていないが、この新たな電池が巻き返しの起爆剤になりえるという。
(TT)