「きのう(2023年6月12日)、奈良地裁に不審物が届いた騒動について」とMCの谷原章介が13日の「めざまし8」で伝えると、西岡孝洋アナは「騒動の発端は地裁に届いた段ボールです。こちらが同じサイズのものです」と、33センチ×28センチ×26センチの段ボール箱を両手で抱えて示した。
風間晋「遅滞なく淡々と進めてほしい」
西岡アナ「この影響で、安倍元総理の銃撃事件で起訴された山上徹也被告の公判前の手続きが中止となる異例の事態に。誰が何のために送ったのでしょうか」
番組の取材によると、段ボールの差出人は東京都内の人物で、宛先には「山上徹也被告の公判前整理手続き」と書かれていたという。
不審物は爆発物処理車で1.5キロ離れた陸上競技場のグラウンドに運ばれ、奈良県警の爆発物処理班により中身の確認が行われた。その結果、中身は書類であったことが分かったという。
スタジオでは、この騒動による影響について若狭勝弁護士が解説した。
谷原「若狭さんの経験上、不審物が届いたことで裁判の手続きが遅れる、もしくは中止になったことは?」
若狭弁護士「私の知る限りではないですね」
谷原「こういった荷物が裁判所に届くことはよくあることなんですか?」
若狭弁護士「嘆願書という類のものが裁判所に直接届けられる例はある。ただ、こんな段ボール箱に入れてっていう例はあまりないと思います」
若狭弁護士は、この騒動によって起こり得る心配事を口にした。
「いちばん懸念されるのは、2つの意味で模倣犯が出てくること。1つは面白がってやる愉快犯。もう1つは、山上被告を支援する人たちが、『こういう形にすると裁判はできなくなる。あるいは遅くなる。それは被告にとって有利になるのではないか』ということで、同じようなことを繰り返す。これが今回の案件において、いちばん嫌な問題です」
風間晋(フジテレビ解説委員)「この裁判は、ものすごく重いことを扱っている。総理経験者が選挙の応援演説という場で、違法に製造された銃器によって殺害されていて、その背景には様々な問題が指摘されている宗教団体が見えているという。そういう意味では、様々な人たちの感情や思惑や立場が関わってくる。裁判所だってビビっちゃうような裁判ですから、裁判員1人ひとりは遥かに上回るプレッシャーを感じざるを得ない。そういう裁判だからこそ、遅滞なく、淡々と進めてもらいたい」
(ピノコ)