台風2号につづいて、3号が日本列島に接近するなか、「今年は例年と違う台風シーズンに」と、9日(2023年6月)の「めざまし8」で西岡孝洋アナウンサーが取り上げた。梅雨入りの6月にもう台風かと思った人も多いはずだ。
気象情報会社「ウエザーニュース」が予想する今年の台風発生数は29個と、平年の25・1個を上回りそうで、さらに勢力が強いのが多く、日本に接近・上陸するリスクが高まっているという。
鬼怒川氾濫や関西空港被害の都市と似た状況
司会の谷原章介が「例年より被害が大きそうな気がしますね」と気象予報士の天達武史に聞く。「インド洋にダイポールモード現象というのが発生しています」
インド洋西側の海水温がいつもより上がり、上昇気流が強まり、隣接地帯でこれに押された下降気流が起きるため、季節風モンスーンがフィリピン方面に流れ込むのが、台風多発の一因と天達はいう。
さらに、南米ペルー沖の海水温が高まるエルニーニョ現象により、台風発生の位置をずらし、熱帯の海を長く通過して勢力を強めることにつながるそうだ。「単純には言えない」と指摘する専門家もいるが、鬼怒川が氾濫した2015年や関西空港が被害にあった2018年も似た状況だった。
天達「では雨で冷夏になるかといえばそうでもない。台風以外にも熱中症やゲリラ豪雨にも気をつけて」
(あっちゃん)