オードリーの2人がMCを務め、今注目の有名人と「事前アンケートなし、打ち合わせなし」のフリートークを繰り広げる「あちこちオードリー」(テレビ東京系)。6月7日(2023年)放送のゲストは、『THE SECOND』準優勝のマシンガンズ、TikTokで大バズり中のラバーガール、イギリスでブレイクした、とにかく明るい安村さんの3組でした。オードリーとほぼ同期で、若手時代はともに切磋琢磨していた中堅おじさん芸人たちですが、今はそれぞれ再ブレイク中。なかでも、オードリーと仲が良く、多くの芸人に愛されているマシンガンズのトークは聞き応えたっぷりでした。
「仕事があるって素敵だね」
登場早々、オードリー・若林正恭さんに「いい顔してるじゃん!」と祝福されたマシンガンズ・西堀亮さん。「人生最良の日だよ。この年になって、こんな嬉しいかね。本当に嬉しかった」と、『THE SECOND』準優勝の喜びを素直に表現します。
ここ数年は、相方の滝沢秀一さんがゴミ清掃員としての日常を綴ったツイートや書籍で人気を集める一方で、仕事がなく辛い状態が続いていた西堀さん。後輩芸人の間では、「『腐ってる』を通り越して『危ない』状態」だという噂が広まっていたそうで、実際に「滝沢はゴミをがんばってるのに、何で俺はいつも家で座ってるんだ」「俺はお笑いが好きなのに、何でそっちは好きになってくれないんだ」と拗らせていたのだとか。劇場ライブでも漫才をするのではなくフリートークを垂れ流している状態で、「5分を消化するためだけ。ライブに出ている芸人の名前を出して、『あいつは楽屋で嫌なやつでさ』とか言って、お茶を濁して帰ってくる」という最悪の状態だったと話します。
2人でネタ合わせをすることもなく、ラジオ番組でもお笑いの話には触れず、女の子の話に終始してしまう有様。西堀さんはお笑いを諦めて発明家を目指していた時期もあり、「靴を洗濯機で洗えるネットを発明して賞を取った」という意外な努力も明かします。
そんなマシンガンズの2人ですが、『THE SECOND』参戦にはまったく乗り気ではなく、「マネージャーが勝手に応募しやがって」と不満に思っていたのだそう。ただ、父親がテレビで漫才をする姿を初めて見る滝沢さんの息子さんが、自宅に小学校の友達30人を集めて『ライブビューイング状態』だったことから、「1回戦だけは突破するのがノルマ」と目標を設定。対戦相手の「金属バット」に勝ったときには「それまでで一番のガッツポーズをした」と明かします。
続く準決勝では「三四郎」を破り、予想外の決勝進出を果たしたマシンガンズ。3本目のネタは用意していなかったものの、「その場でツイッターを見て、本番で『やろうか』というくらい余裕があった。なぜならもうノルマは達成しているから(西堀さん)」というから驚きです。惜しくも優勝は逃したものの、若林さんが「『THE SECOND』の漫才が一番うまかった」と評すほどの爪痕を残し、テレビ出演のオファーも急増。「仕事があるって素敵だね」と2人は口を揃え、嬉しそうに顔を見合わせていました。
放送終了後のツイッターでは、滝沢さんの妻で著書の作画を担当した滝沢友紀さんが「昨夜トイレに起きたら、あちこちオードリーを見ながら笑ってる夫が。特にマシンガンズのところで笑っていました」、番組のプロデューサー・佐久間宣行さんは「西堀さんが収録終わりのテレ東のエレベーターで『面白かったよね?』と我慢できずに自分で言っちゃった回です」など、関係者の書き込みがちらほら。一般の視聴者からも「西堀さんがイキイキしてたのは、オードリーとの関係性もあると思うけど、滝沢さんが何度かパス出しててやっぱりいいコンビだなあ」「またオードリーとマシンガンズの共演見たいな」といった書き込みがあり、マシンガンズが皆に愛されていることが伝わった回でした。
(Hibunny)