加藤未唯選手の全仏「失格」問題 抗議した相手ペアへ批判殺到、その内容(モーニングショー)

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   司会の羽鳥慎一が「テニスの世界4大大会の全仏オープンで加藤未唯選手が失格となった問題が世界中で波紋を広げています。SNSでは相手ペアへの批判が殺到する一方、加藤選手に対しては擁護の声が多く上がっています。こうした中、加藤選手は6月7日(2023年)、混合ダブルス準決勝で勝利して、決勝進出を決めました」と伝えた。6月8日のモーニングショー。

   海外メディアは決勝進出を決めた加藤選手に対して「パリでの悲惨な1週間はハッピーエンドで終わる可能性がある」と報じた。失格処分については「わざとぶつけたわけじゃないのに厳しすぎる」などの声が多く、あの『女王』ナブラチロワも「失格させるために審判に抗議した対戦相手ペアは恥ずべきだ。リプレー検証ができるルールに変更することが必要」と発言した。

  • テニスをめぐる注目ニュースが(写真はイメージ)
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「見苦しいスポーツマンシップ」批判も

   問題の失格裁定が下されたのは6月4日の全仏オープン・女子ダブルス3回戦。加藤選手がボールをコートから出そうとして打った球がボールガールを直撃し、ボールガールが泣き出してしまった。これを見た相手ペアが審判に抗議。審判は「故意じゃない」として警告処分としたが、相手ペアは再び激しく抗議。最高責任者のスーパーバイザーがコートに現れ、失格となった。この判定をきっかけにテニス界は大きな騒動になった。

   米ワシントンポストは「見苦しいスポーツマンシップ」と相手ペアを非難。相手ペアには7000件近くの批判メッセージが届いたという。また、審判や大会側に対する批判も多く、仏レキップ紙は「大会側は加藤選手に謝罪すべきだ」、プロテニス選手協会は「最低限、加藤選手の賞金、ポイントを回復させるべき」とコメントしている。

   6月5日、混合ダブルスの試合後に加藤選手は会見で「ビデオを見てくれということができない。アンラッキーだったねとしか言われない。ボールを当てたのは事実」と話した。

   森山みなみアナがテニス4大大会のルールブックを解説。意図的にコート外に球を打つことは罰則の対象で、1度目は警告、2度目は1ポイント、3度目は1ゲームのペナルティ、4度目以降に失格となるが、その行為が悪質な場合は1度目で失格となることもあると書かれている。加藤選手は失格となったことで280万円以下の罰金、この大会で獲得した賞金402万円(2人分)と130ポイントを失う。加藤選手はこの処分を不服として大会側に提訴している。

   スタジオゲストの元プロテニスプレーヤー沢松奈生子さんは「決して傷つけようとして打ってはいない。もっと強いボールは打てるし、感情がこもってもいない。1発失格はあり得なかった。警告が妥当だと思う。見ていないスーパーバイザーが判断したところに問題があると思う」とコメント。

   羽鳥が「相手ペアが抗議したことについてはどう思いますか」と問うと、沢松さんは「率直に申し上げて見苦しいです。スポーツマンシップを考えると、何とかして相手を失格にして勝ち上がろうとしている行為でした。ただ、抗議するのはルール違反ではありません」と話す。

   玉川徹(テレビ朝日)は「ボールガールが出血したという話があったが、映像を見る限り出血はしていない。1回目に審判が警告を出しているのを主催者がひっくり返している。あとから残念だったねと言われても、不公正だと思う」とコメントし、テニス界には人種差別的なことはあるのかを沢松に問う。

   沢松は「今はどうなのかまでは分かりませんが、20年前には感じたことがある。例えば日程がきつく設定されているような。とにかく、主審の警告で再開すれば問題なかった。スーパーバイザーが出てきて、ボールガールが泣いているだけの材料で決断したというのはお粗末」と切り捨てた。

   加藤選手は今日8日、混合ダブルス決勝に出場する。

(バルバス)

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