裸に見えるポーズと「安心してください。はいてますよ」の決め台詞が人気のお笑いタレント「とにかく明るい安村」。全世界で約1000万人が視聴しているといわれるイギリスのオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」に出場。準決勝ではアフタヌーンティーや王室衛兵、クリケットなどイギリス文化にまつわるポーズで全英を笑いの渦に巻き込んだ。
ブリテンズ・ゴット・タレントの公式ツイッターも「パンタスティック(パンツとファンタスティックをもじった造語)」と安村を絶賛。安村は準決勝で敗退したものの、その後ワイルドカード枠で復活し決勝進出。優勝は逃したものの、ロックバンド「クイーン」の曲に乗せて裸に見えるポーズを次々と披露、会場は総立ちに。
「大うけ」の理由
決勝後、安村はインスタグラムに「優勝はできなかったけど楽しかったよ。10日間あっという間!夢みたいでした!」と投稿した。
人気の秘密は何か。今日6日(2023年6月)の「モーニングショー」は、スタジオにTVプロデューサーのデーブ・スペクターさんを招いて詳しい話を聞いた。
イギリスでの大ウケについて、デーブさんは「体全体を使ったスタンドアップコメディ。物足りない英語がいい」と語る。江戸川大学の西条昇教授(お笑い論)も「キャッチーな決め台詞が観客参加型となり、一体感を作った」。
デーブさん「『I'm wearing』だけだと(英語として)おかしい。そこでみんな『Pants』と言ってあげた。」
MCの羽鳥慎一「『履いてますよ』だと『何を』になるんだ。みんな『Pants!』って言いたいわけだ」
今後のオーディション番組だが、西条教授は「アキラ100%、ゆりやんレトリィバァ、くまだまさしなど視覚的にわかりやすい芸人さんが高評価を得る可能性が高い」と語る。
デーブさん「別なジャンルとして『フィジカルコメディ』と言ったほうがいいと思うんです。生放送ですし、会場は人が多いからすぐ分かるものがいい。もし和田アキ子さんが出たらブリテンズ・ゴット・ねえちゃん」
羽鳥慎一「用意してきたネタはデーブさん、いつも不発なんです」
菊間千乃(弁護士)「楽しいですね。おっしゃる通りリズム感があって、ウェアリング、パンツ、あとカモンも自分が言いたくなる」
デーブさん「イギリスネタを合わせていただいたのも嬉しいと思う。こういった番組の難しいところは、盛り上がりを取るのか、才能を取るのか。今回、13歳の女の子が真面目に歌を歌ったんだけど盛り上がらなかった。純粋なタレントオーディションとは違う」
羽鳥慎一「(安村さんは)まさにワイルドカード、盛り上げ部門」
菊間千乃「優勝したらロイヤルファミリーの前でやるんですよね」
玉川徹(テレビ朝日)「誰が優勝したんですか」
デーブさん「それが今年不満というか、ノルウェーから来た芸人なんですが、ものを投げたりしてネタをやってそんなに面白くなかった。ブーイングが起きた。ロイヤルファミリーはシャレが通じるので仮に安村さん出ても大丈夫だった」
羽鳥慎一「国王の反応見たかった」
(みっちゃん)