谷原章介、河村市長の主張に異論 「人を傷つける方がよっぽど恐ろしい」 名古屋城復元討論会での「参加者の差別発言」問題

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   「障害者差別ともとれる発言が波紋を広げています」とMCの谷原章介が6日(2023年6月)の「めざまし8」で切り出した。堀池亮介アナは「問題となったのは、名古屋城の復元をめぐる討論会での発言。『めざまし8』は当時の音声を入手しました」と続けた。

   市民討論会のテーマは「天守閣復元におけるバリアフリーについて」。参加した車いすの男性が新たな木造の天守閣にはエレベーターを設置しないことについて「今まであったものをなくしてしまってというのは、我々障害者が排除されているという風にしか思えません」と発言した後のこと。

  • 番組サイトより
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風間晋「市はどういう意見の人たちがここに出てくるのか分かっている」

   参加者の男性が「平等とわがままを一緒にすんなって話なんですよ。エレベーターも電気もない時代に作られたものを再構築するって話なんですよ。その時になんでバリアフリーの話が出てくるのか。荒唐無稽。どこまでずうずうしいのって話で。我慢せえよって話なんですよ。お前が我慢せえよ!」と声を荒げた。

   さらに別の男性が、「障害者差別ともとれる発言」(谷原章介)などを行い、「だからエレベーターは必要ない!」と断じた。

   その後、参加していた河村たかし市長は「熱いトークもありまして、よかったですね」などと挨拶。差別発言に対応することはなかった。定例会見でそのことについて聞かれると、注意すべきだったと陳謝する一方、「色んな意見が出るのは当然。発言を禁止するのは恐ろしいこと」などと答えた。

   今回、討論会場で差別発言を受けた男性は、番組の取材に対し、「公衆の面前であれを言われたのは...。本当に死にたかった。主催しているのは名古屋市なのに、差別的発言やずれたことを言っている人を止めるひとは1人もいなかった」と話した。

   討論会に参加していた日本建築史の専門家・麓和善氏は、「めざまし8」にリモートで参加。「エレベーターの設置は耐震上困難なので、それに代わる新技術の公募もしてきた。同時に障害者団体の人たちにも丁寧に説明をしてきた。今回の討論会では、それを無に帰してしまうような乱暴な発言があった」と語った。

   谷原「『発言を禁止するのは恐ろしい』っていうのはおっしゃる通りですが、人を傷つける方がよっぽど恐ろしいと僕は思う」

   風間晋(フジテレビ解説委員)「名古屋市は参加した36人を選んでいる。(事前に)アンケート行ったわけですから、市はどういう意見の人たちがここに出てくるのか分かっている。その上で『発言を禁止するのは恐ろしい』ってなってる訳だから、やっぱり言わせているんだと思います」

(ピノコ)

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