「どうする家康」強右衛門(岡崎体育)の存在感 「コミカルから悲劇まで」の演技に注目

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   NHKの大河ドラマ「どうする家康」6月4日(2023年)放送回。勝頼(眞栄田郷敦)が総大将の武田軍が強い。三河と岡崎への猛攻撃が続いたあと、ちょうど浜松と岡崎の中間あたりにある長篠城が攻撃され包囲された。(ネタバレあり)

  • NHKの「どうする家康」番組サイトより
    NHKの「どうする家康」番組サイトより
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城のピンチを...

   数日もつか、もたないかのピンチに見舞われた城主・奥平信昌(白洲迅)は、援軍を早く送るように伝えるため、鳥居強右衛門(岡崎体育)を岡崎へと走らせた。

   熊のような風貌の強右衛門だが、またまた巨漢の登場で、先週の岡崎クーデターを裏切った山田八蔵(米本学仁)を連想してしまい、巨漢男の感動物語が描かれる予感がした。重要な役を担った太目の強右衛門、周囲にはびこる武田軍をくぐりぬけて猪突猛進、岡崎へと走る。まさに熊?イノシシ?に見えるのはデカイが擬態になりえよう。途中、川を潜水していった場面は、熊の競泳のようなコミカルシーンで、岡田体育さんがカメラ目線で笑ったのに笑い返すしかなかった。

   走って、歌って、泳いで、爆盛りの飯を食べた強右衛門は、長篠へと帰ってきたが、最後に武田軍につかまって磔にされてしまう。ちなみに反対側からの撮影にして、帰ってくる潜水強右衛門もありクスっと笑えたと。ますます勇敢な巨漢である。

   武田軍の誘いを結局拒んで磔にされた強右衛門。それでも忠心を貫き、体を揺らして「援軍は来る。亀姫は素敵な女性です」と対岸にいる奥平殿へ叫んだ。この声が殿に届いたのか疑問が残るが、ふんどし姿はシンボリックで、長篠の土地に伝わるエピソードとして壮絶な印象をもの語っている。

   描いた絵で全身を真っ赤に染めているのは、死ぬ気で叫んだ岡田体育さんの演技姿そのものではないか。「優しくて、強くて、最高の忠義の家臣だよ」「鼻歌歌ったりする強右衛門が可愛らしかった」「強右衛門...よくやったよ」など強右衛門への最後の姿にSNSも反応していた。

   織田が大軍を連れてやってきた長篠。激突の対戦は、有名な織田の策が展開されるのか、はたまた武田騎馬軍がどう描かれるのか楽しみである。

(Y・U)

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