参議院選挙で当選しても国会に一度も出席せず除名処分にされたガーシー(本名 東谷義和・51歳)元議員がきのう、一転して帰国し、常習的脅迫や名誉棄損などの疑いで警視庁に逮捕された。「驚いた方も多いかと思います。一生日本に帰国するつもりはないという発言もありましたが」と、5日(2023年6月)のTHE TIME,で司会の安住紳一郎アナウンサーが伝えた。
若狭勝弁護士が「容疑」に関する解説も
ガーシー容疑者は去年2月から6月の間、YouTubeの動画配信で俳優の綾野剛さんや「ドワンゴ」創業者の川上量生さん、ジュエリーデザイナーの福谷公男さんを常習的に脅した疑いがもたれている。
きのう午後5時45分ごろ、成田空港に帰国したガーシー容疑者はフランスのブランドとポケモンがコラボした青Tシャツ、白短パン、サンダルで、金髪に無精ひげ、笑顔を浮かべていた。到着ロビーにはカメラを手に動画配信する人や、ガーシー容疑者の写真入りうちわを持つ人もつめかけた。
安住「なぜ、このタイミングだったのか」
実は先月、警察庁の捜査員が滞在先のアラブ首長国連邦(UAE)を訪れ、現地当局に直接、移送を要請。きのう「帰国させる」との連絡が警察庁に入った。若狭勝弁護士は「日本に戻す方がUAE側に利益と判断があり協力したと考えられます」という。事実上の強制送還といってよさそうだ。
安住が「こういうことでは...」といったように、ICPO(国際刑事警察機構)への警察庁の依頼が、情報提供を求める「青手配」から身柄拘束を求める「赤手配」にかわり、SNSのアカウントが凍結されたことも関係したかもしれない。若狭弁護士によると「常習的脅迫罪には罰金刑がなく懲役3カ月以上5年以下。通常は反社会的勢力の容疑者に適用されることが多く、元国会議員に適用される犯罪ではない」という。
(あっちゃん)