<今週のワイドショー> 岸田首相の長男「更迭」と世襲と「究極の親ガチャ」

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   岸田首相の長男で首相秘書官の翔太郎氏(32)が29日(2023年5月)、事実上更迭されました(6月1日付で辞職)。首相公邸で開いた親族の忘年会で、赤じゅうたんに寝そべるなどの「悪ノリ」写真を撮っていたことが週刊文春で報じられ、批判をあびていました。

  • 岸田首相
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「後継として出てくるころには...」

   (J-CAST)ワイドショー通信簿の「首相長男の公邸忘年会 セーフ?秘書官更迭すべき?(略)」(5月29日、フジテレビ系「めざまし8」)によると、翔太郎氏の行為について、外部のアンケートでは「許せない」が54.8%、「許せる」が5.6%、「どちらとも言えない」は39.6%だったそうです。

   番組コメンテーターの橋下徹氏(弁護士)は『許せる』派で、「僕も、知事室、市長室に子どもが来たときには、いすに座らせて写真撮りました」「もし公的なスペースに自分の知人を呼んで写真を撮るのが全部ダメだというならば、今ワーワー騒いでいる国会議員も国会内の写真を全部やめなきゃいけない」と語っていたといいます。

   「岸田首相、長男の翔太郎秘書官を『更迭』(略)」(同30日、TBS系「THE TIME,」)には、「図に乗りすぎ」「息子に甘すぎる」と野党や識者から批判が高まったとあります。翔太郎氏は、今年1月にも外遊に同行の際、公用車で観光したと報じられていました。当初「厳重注意」だけだった首相も、いっこうに消えない批判に、一転して「任命責任は私にあり、けじめをつけるため交代させた」となったようです。

   「玉川徹『究極の親ガチャを見せつけられている』(略)」(同31日、テレビ朝日系「モーニングショー」)は、政治家の「世襲」という側面を詳しくとりあげています。

   翔太郎氏の更迭について、政府関係者に「首相の後継として出てくるころには皆さん忘れているのでは」という声があるそうです。岸田家は3代続けて衆院議員。岸田首相自身も銀行に就職後、父の議員秘書になり、その後議員に初当選しました。

   日本の過去20年の首相は、9人中6人が世襲議員。2021年の前回衆院選では、衆院議員465人のうち23.2%となる108人が世襲議員だとあります。英国の下院議員では、家族に現職・元職の下院議員がいる人は全体の約7.4%にとどまっているそうです。

   元衆議院議員の菅野志桜里氏は、(息子を秘書官にしたのは)後継指名につなげようとしていることが見えていたといい、「そんなものだろうと見過ごしていた私たち社会の問題でもある」と指摘していました。

   田﨑史郎氏(ジャーナリスト)は、自民で首相後任の名前が挙がっている茂木幹事長、河野デジタル相、林外相のうち、茂木氏以外は世襲議員だとして、「次も世襲の可能性がある」。

   玉川徹氏が口にした「『究極の親ガチャ』を見せつけられている」との発言に、考えさせられてしまいます。

(コムギ)

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