「すごいですねえ」ときょう2日(2023年6月)の「モーニングショー」でMCの羽鳥慎一が切り出したのは、将棋の藤井聡太・六冠(20)が名人のタイトルを獲得し、七冠を達成したニュースだ。1日に行われた名人戦で、渡辺明・名人に勝利。羽生善治・九段以来2人目の七冠を達成し、同時に最年少記録も更新した。
「若いとはいえ体力も心配ですね」
史上最年少での名人のタイトル獲得の瞬間も、藤井六冠は表情を変えず、盤面を見つめ続けていた。「名人という言葉には子どものころから憧れの気持ちを抱いていたので、感慨深いものがあります」「(八冠全冠制覇について)そういうチャンスを作れたこと自体がすごく光栄なこと。それを生かして近づくことができるように頑張れたらと思っている」と、控えめに喜びを語っていた。
将棋の8大タイトルのうち、藤井・新名人は竜王、王位、叡王、棋王、王将、棋聖、名人という7つを手にし、前人未到の八冠まで、残るは「王座」のみだ。挑戦者トーナメントは4月から始まっており、藤井・新名人は初戦を勝利。残り3戦を勝ちあがると挑戦権を獲得する。王座戦五番勝負は8月から10月にかけて行われる。
「その前に立ちはだかるのが過密スケジュールです」と森山みなみアナウンサー。今月5日からベトナムで棋聖戦の防衛戦が始まり、その後も毎週のように防衛戦を戦わなければならない。
将棋ライターの松本博文氏は「移動や将棋連盟の仕事、イベントのゲスト出演もあり、この過密スケジュールでは研究時間の確保が懸念される」と指摘する。
長嶋一茂(元プロ野球選手)は「なぜこんなにタイトルがあるのかな」と素朴な疑問を提起。羽鳥が「最初は名人戦だけだったのが、新聞社がどんどん大会を作っていったようです」と説明すると、「簡単に言うと大人の都合でしょ。毎週日本シリーズをやっているようなもので、若いとはいえ体力も心配ですね」。
廣津留すみれ(バイオリニスト)「これだけタイトルをとったら、何をモチベーションに頑張っていくのでしょうか。どういう脳の構造になっているのか気になります」
玉川徹(テレビ朝日社員)「僕が20歳のときは、大学浪人して受かったばかりで、完全に呆けてましたよ。これからどんな人生になるのでしょうか」
(キャンディ)