首相の長男・翔太郎秘書官を「更迭」 「ちょっと甘ったれすぎるね」の声も(モーニングショー)

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   岸田首相は29日(2023年5月)夕、長男の翔太郎秘書官(32)を事実上更迭することを発表した。同秘書官は、首相公邸での昨年末の忘年会に親族を集め、親族が赤じゅうたんの上で寝そべる写真などが週刊誌に掲載された。30日の「モーニングショー」が特集した。

   「公邸は自分の家じゃないですからね」(立憲民主党・長妻昭政調会長)。「公邸は思い出作りの場所ではありません」(同党・山井和則議員)。組閣の際に、新閣僚が並ぶひな壇では、トレーナー姿の翔太郎秘書官を中心に男女12人がポーズをとる写真も。首相も食事の場に顔を出し、あいさつをしたとされている。

  • 岸田首相
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首相外遊時の「公私混同」指摘も

   記事が載った週刊誌の発売翌日、先週金曜日26日の参院予算委員会では、「公的な施設の公的なスペースで写真撮影していた。ルールとしてそれは許されているのか、いないのか」「公私混同も甚だしい」(田名部匡代議員)。首相は、「適切さを欠いていると判断している」。だが、「厳重注意」にとどめていた。だが、週明けの29日夕方6時40分ごろ、官邸で会見に応じ、6月1日付けで政務秘書官の交代を発表した。「公的立場にある政務秘書官として不適切であり、けじめをつけるため交代させる」。

   街の声は。「遅い遅い。もっと早くやめるべき」「ちょっと甘ったれすぎるね。ああいうことやるのは。いくら総理の息子だからってさ」(白髪の男性)。「遅いのかな。後手後手に回ると印象も悪いですから。想像力をもっと働かせたらよかったんじゃないかな」(女性)。

   自民党内からも先週から批判が出ていた。「荒井秘書官は首を切ったのに、なんで息子は切らないんだ。おかしいだろ」(閣僚経験者)。今年2月、性的少数者や同性婚に対する差別発言で、荒井勝喜・元総理秘書官は、発言の翌日に更迭されていた。

   祥太郎氏は慶応大卒で三井物産に入り、昨年10月に首相秘書官に就任した。細かい雑用も引き受けていた。首相の外遊に同行した際は、大使館の公用車で観光名所を巡り、土産物を購入するなど「公私混同」と指摘されていた。

   コメンテーターの玉川徹(テレビ朝日社員)は「企業のオーナーならば、将来継がせるために自分の息子を会社に入れるというのは、問題ない。だけど、総理とか国の場合は、オーナーは国民ですからね。国民が納得することができないことをする、長男に払う給与は税金ですから、こっち(父親の岸田首相)の方が、公私混同でしょ」

(栄)

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