岸田文雄首相が政務秘書官を務める長男の翔太郎氏を6月1日(2023年)付けで交代させる。「事実上の更迭です」と5月30日のTHE TIME,で司会の安住紳一郎アナウンサーが伝えた。総理大臣公邸の公的なスペースで不適切な行動があったというのが理由だ。
公邸の赤じゅうたんで...
安住「不適切な行動とは?」
公邸の赤じゅうたんが敷かれた階段に並ぶ男女12人の写真を、先週発売の週刊文春が報じた。ここは新閣僚が記念撮影する場所で、その中央に翔太郎氏が立ち、周りにいるのは去年の忘年会に集まった岸田家の親戚たちという。ほかにも、翔太郎氏がこの階段に寝そべり、アイスクリームのようなカップを手にしている写真もあった。
これに対して、「まるで組閣ごっこ」「偉いつもりか。図に乗りすぎだ」「総理も厳重注意だけなら、息子に甘すぎる」といった批判が野党や識者から高まった。先週の国会で「公私混同、更迭すべきだ」と追及された岸田首相は「厳重注意した」としながらも処分しないでいた。
翔太郎氏については、今年1月にも外遊に同行の際、公用車で観光したと報じられたこともある。そもそも、自分の子どもを総理秘書官にする行為自体がおかしいとの指摘も、早くからあがっていた。
いっこうに消えない批判に、岸田首相はきのう夜、一転して「任命責任は私にあり、けじめをつけるため交代させた」と述べた。
視聴者に聞くニュース関心度ランキングではこの話題が1位の64%(複数回答)だった。
安住「総理公邸の年間維持費は1億5000万円を超えたといわれまして、税金でまかなわれています。(議員の)世襲への批判とか、そういう立場だからこそ気をつけてほしいとの気持ちがあるのかもしれません」
(あっちゃん)