認知症の蛭子さんに有吉が優しい(容赦ない?)ツッコミ...が心地いい

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   「有吉クイズ」(テレビ朝日系)。この日(5月23日、2023年)は、「有吉と蛭子さん2023春」。認知症になった蛭子能収さんに有吉弘行が会いに行くもので、今回が第4弾だ。

  • 有吉弘行さん
    有吉弘行さん
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4回目。これからも続けてほしい

   そもそも、有吉と蛭子さんはバラエティでたびたび共演し、互いに認め合う仲だったが、2020年に蛭子さんが認知症と診断され、その後の共演は途絶えていたが、有吉が「ご本人とご家族がOKだったら、出るってわけにはいかないのかなあ。やっぱ笑えないのかなあ。ご本人もまだまだ働きたいだろうし。ご一緒したいな」と発言したことから、およそ2年前、2021年秋に再会。そして、2022年春、2022年夏、と続き、今回が4回目になる。

   ロケは今年1月頃に行われたようで、2人ともダウンコート姿。有吉の発案で、2人で絵を描くことに。現代アートを展示する「TERRADA ART COMPLEX Contemporary Tokyo」へ。さまざまな絵を2人で鑑賞し、いよいよ、1枚の紙に一緒に絵を描くことになった。最初は人の絵を真似て描いていたが、だんだん下描きもせずペンで何かを描いていき、それが、かつてのタッチになっていたので、感慨深いものがあった。

   それでもう充分なのに、番組では、2人の作品にいくらの値がつくか、とプロに鑑定してもらうという野暮なことを! 2人の絵を見て「面白いですね」と絵を鑑定し、結果、「150万円」の値がついた。その評価を知った蛭子さん。「150万円!? 高いですね。150万円、デカいね」と言いながらも、「売りたくはないかも」と。昔の蛭子さんなら即売って、競艇の資金にしたのでは、と思うが、そうしなかったところに、蛭子さんが有吉と2人で描いた絵を大事に思っていることがわかる。

   この企画が始まって、認知症の蛭子さんが回を重ねるごとに元気になってきているように見える。実際に絵のタッチも戻ってきたし......。腫れ物に触るようにではなく、以前と変わらない接し方で、ときには平気でツッコむ有吉。それに笑ってしまう蛭子さん。2人の関係に、認知症や高齢者とのよりよい付き合い方がわかったような気がする。「有吉と蛭子さん」、これからも続けてもらいたい。

(子守熊)

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