玉川徹 長野猟銃事件に「(容疑者の)供述と犯行の間には、ギャップや矛盾」

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   長野県中野市で25日(2023年5月)、警察官を含む男女4人が殺害された事件で、逮捕された青木政憲容疑者(31)は、「自分のことを、ぼっち(独りぼっち)とバカにしている思い、殺した」と供述している。29日の「モーニングショー」で、コメンテーターの玉川徹は「容疑者の犯行にギャップや矛盾が多い」と指摘した。

  • 動機などの解明が進んでいる(写真はイメージ)
    動機などの解明が進んでいる(写真はイメージ)
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約12時間にわたって立てこもり

   青木容疑者は、約12時間にわたって自宅にたてこもった。読売新聞によると、母親が「一緒に罪を償うから警察に行こう」と何度も説得を試みた。青木容疑者は「出頭をすれば死刑になる」「絞首刑は一気に死ねない。そんな死に方はイヤだ」。明け方に、青木容疑者は父(57、市議会議長)に電話で「どうしたらいいんだろう?」と相談。父は「警察に行くしかない」。

   通報で駆け付けた2人の警察官を銃で撃ち殺したことについて、「射殺されると思ったので殺した」。亡くなった2人の女性については、刃渡り30センチくらいのナイフで竹内靖子さん(70)を襲い、その後、畑の方へ逃げる村上幸枝さん(66)を襲った。

   事件前日の午後4時半過ぎの近所の防犯カメラには、殺されたと見られる2人の女性が、映っている。カメラには、事件2日前の同時刻にも2人が散歩する姿が映っている。近所の人は「毎日に日課でしたね」。容疑者の自宅前も散歩コースで、午後3時ごろに自宅を出て、4時ごろに容疑者宅付近を通り、4時半過ぎに防犯カメラの前を通るのが日課で、「大きな声で会話しているから、2人が来ればすぐにわかる」(近所の人)。村上さんが刺されたのは、午後4時25分ごろだった。ただ、容疑者と被害者との直接の関係は「100%ないと思いますよ」。村上さんが、容疑者の母親の「花のアートみたいな教室に」通っていたという。

   青木容疑者は、2人の女性を刺し殺した後で、いったん自宅に帰り、猟銃を持って現場に戻った。そこへやってきたパトカーが、通り過ぎると、これを追いかけて、窓から、警部補(46)と巡査部長(61)を撃った。目撃した人は「運転席に横付きになって、2、3秒後だね。ダーンとものすごい音がして。すぐまた2、3秒後にもう一発、ドーンです」。「ニヤって笑っているような感じで撃っていた気がする」。

   青木容疑者は、大学へ進学すると、「人付き合いがうまくいかなくて、じきに大学を辞めて帰ってきた」。父親の事業を手伝っていたが、「家にずっと引きこもっていた」(知り合い)。当時、猟銃にのめり込み約8年前には、クレー射撃の大会に参加したこともあった。

   コメンテーターの玉川徹は「明らかになってきた供述と犯行との間には、ギャップや矛盾が感じられる。恨みによる犯行だが、『(バカにされた)と思う』レベルで、殺意を抱いたことにギャップを感じる。恨みで女性2人を殺害したなら、その時点で目的は達せられたはずなのに、その10分後に警察官を殺害した。この犯行は余分だ。矛盾がある」

(栄)

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