カンヌ男優賞、役所広司の芸名こぼれ話 TBS安住アナが披露

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   フランス・カンヌで日本時間のきのう28日(2023年5月)に行われた第76回カンヌ国際映画祭で、日本人がダブル受賞した。俳優の役所広司氏(67)が男優賞、脚本家の坂元裕二氏(56)が脚本賞に輝いた。29日の「THE TIME,」が手厚く伝えた。

  • 番組サイトより
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「その坂を通るたびに」

   役所氏は、東京・渋谷の公共トイレで働く清掃員の日々を描いたヴィム・ヴェンダース監督の「パーフェクト・デイズ」で、主人公を演じた。「コウジ・ヤクショ」と名前を呼ばれると一瞬驚いた顔をし、檀上では「僕は賞が大好きです。これ、もらって帰ります」と挨拶したのだが、授賞式後、「ちょっとウケるかなと思って言ったんですけど、半分ぐらいスベってましたね」と苦笑していた。

   日本人の男優賞受賞は、14歳だった柳楽優弥氏が受賞して以来19年ぶり2人目。役所氏は「やっと柳楽くんに追いついたかな。この賞に恥じないように頑張らなきゃなと思います」と話していた。

   一方、坂元氏は是枝裕和監督の「怪物」の脚本を手がけた。小学校で起きたある事件をシングルマザー、教師、子どもの視点から描き、怪物とは何なのかを問いかけた作品だ。

   一足先に帰国していた坂元氏は「この脚本はたったひとりの孤独な人のために書きました。それが評価されて感無量です」とメッセージを寄せた。

   番組では、役所が2017年放送の「ぴったんこカン・カンスペシャル」に出演した際の映像も紹介。俳優の仲代達矢氏が主宰する「無名塾」のオーディションに参加した際の失敗話などを披露していた。

   MCの安住紳一郎「役所さんの名前は芸名です。東京の千代田区の道路工事課に4年間勤務していたことから、仲代さんが『役所に勤めていたから』と決めたそうです。(東京のホテル)ニューオータニの先の突き当りを文藝春秋社に向かう坂の道路は、役所さんが担当したそうです。私はその坂を通るたびに役所さんのことを思い出します」

(キャンディ)

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