カンヌ男優賞の役所広司評 「作品の本質をとらえて寄り添う役者さん」(風間俊介)

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   カンヌ国際映画祭で役所広司さんが日本の俳優としては19年ぶり2人目となる男優賞を受賞。さらに是枝裕和監督の最新作「怪物」が脚本賞の他、性的マイノリティなどを扱う映画に与えられるクィア・パルム賞を受賞。今日29日(2023年5月)の「ZIP!」はこの話題を大きく取り上げた。

   「スタッフみんなが喜んでくれたのが、うれしかったですね」と喜びを語るのは、ヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」で寡黙なトイレの清掃人を演じた役所広司さん。世界的な建築家・デザイナーが設計・改修した渋谷の公共トイレを舞台とした作品だが、日本人俳優の受賞は「誰も知らない」で主演を務めた柳楽優弥さん以来。

  • 番組ツイッターより
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「アートであろうがエンタメであろうが...」

「やっと柳楽くんに追いついたかなと」(役所さん)

   役所さんは、役作りのために清掃員に弟子入り。2日間みっちり掃除の仕方を教わった。

「最終的にはとても褒められて、明日からうちの会社に来てもいいよと言われました」(役所さん)
「作品自体も評価高かったんですが、それ以上に役所さんがやっている役がとてもすばらしいという評価がレビューで出てきました。ヴェンダース監督も言っているが『ポストコロナになって、東京に文化的なものが戻ってきたことを切り取りたい。なおかつフィクションで撮りたい』。役所さんは清掃員の役で、彼は何も新しいことをしないが、周りでいろんなことが起きて、ちょっとだけルーティンが乱されそうになるお話になっている。カンヌ好みのアート作品」(映画ライター・よしひろまさみちさん)

   風間俊介(タレント)「役所さんはアートであろうがエンタメであろうが、その作品の本質をとらえて寄り添う役者さんだと思っている」

   一方、是枝監督の「怪物」は小学校で起きた出来事をシングルマザーと教師、そして子どもたちそれぞれの視点で描き、怪物とは何かを問いかける物語。脚本賞を受賞した坂元裕二さんは、是枝監督に「たった一人の孤独な人のために描きました。それが評価されて感無量です」と伝えたという。

   よしひろさん「(坂元裕二さんは)ぱっと見のビジュアルとか、タイトルから全く想像がつかないものしかつくっていない。『怪物は何?』って見に行ったら、『そういうこと?』という作品なんです」

   スタジオには「怪物」に出演した角田晃広さん(東京03)も生出演。

   角田晃広「脚本、まず引き込まれまして。親の目線はこう見えていた。教師はこうだった。いろいろあるんですよ。本当に深いというか」

   よしひろさん「(角田さんの演技は)めちゃくちゃ良かったです。あんな緊迫したシーンであんなセリフを面白く言うなんて思ってもみなかった」

   風間俊介(タレント)「僕は坂元さんの本で人生を変えてもらったと思っている。(2010年の作品の)『Mother』も世界各国でリメイクされている。坂元さんのオリジナルで作る物語は世界中の人の胸にささる物語なんだな」

(みっちゃん)

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