植物学雑誌の創刊という新たな目標をみつけた万太郎(神木隆之介)。教授の田邊(要潤)にその許可を得ようと思っていたが、藤丸(前原瑞樹)や波多野(前原滉)はよくよくタイミングを見計らうよう忠告する。
一方、叔母・みえ(宮澤エマ)の依頼で元薩摩藩士の実業家・高藤雅修(伊礼彼方)の屋敷に菓子を届けた寿恵子(浜辺美波)は、高藤に見初められ、舞踏練習会への参加を求められる。
植物学雑誌創刊の方は...
寿恵子は1度誘いを断るが、そこへ現れたアメリカ人のクララ・ローレンス(アナンダ・ジェイコブズ)があまりに優雅なことに心を動かされ、申し入れを受け入れた。
そのころ、「峰屋」は役人から厳しい目を向けられていた。酒に対する課税が年々重くなっていることが関係していた。
タキ(松坂慶子)も身体が弱り始めていたが、峰屋の状況や自分の体調について決して万太郎に知らせないよう、綾(佐久間由衣)に固く口止めしていた。
ある晩、万太郎は見慣れない水草を「十徳長屋」に持ち帰ってきた。長屋の住民・ゆう(山谷花純)はその水草が故郷で「ヒルムシロ」と呼ばれていたと教える。万太郎は「ヒルムシロ」の研究にのめり込む。
田邊に雑誌創刊のことを相談できる機会をうかがっていた万太郎。田邊に同行して西洋音楽の演奏会にいくことになった。
会場でドレスをまとった寿恵子と遭遇した万太郎は、寿恵子の姿に見惚れる。しかし物陰から寿恵子と高藤が親しげにしている様子を見て、今までに感じたことのない感情を抱くのだった。
田邊からは植物学雑誌創刊の許可を得ることができたものの、演奏会以来、寿恵子のことで悶々とした日々を送っていた万太郎。「十徳長屋」の差配人・りん(安藤玉恵)、住民のゆう、えい(成海璃子)はそんな万太郎の話を聞き、それぞれの経験を口にした。
3人に励まされた万太郎は「白梅堂」に足を運ぶ。固い決心を胸にして...。
5月29日(2023年)~の週。