長野・中野の立てこもり 「散弾銃を持って後ろを...『逃げろ!』」住民が語る恐怖と緊迫

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   長野県中野市で起きた立てこもり事件。きのう25日(2023年5月)午後4時半ごろの事件発生からけさ午前4時半ごろの身柄確保まで、静かな街を襲った緊張の12時間を「THE TIME,」はあわただしく追った。「1時間ほど前に男の身柄が確保されました」(司会の江藤愛アナウンサーが午前5時半過ぎに)、「立てこもり男は市議会議長の息子だそうです」(杉山真也アナウンサー)と、情報がひっきりなしに入った。

  • 現場周辺は交通規制が敷かれ、住民60人が避難した(写真はイメージ)
    現場周辺は交通規制が敷かれ、住民60人が避難した(写真はイメージ)
  • 現場周辺は交通規制が敷かれ、住民60人が避難した(写真はイメージ)

防災無線でも注意を呼びかけ

   長野県東北部にある人口4万人の中野市。事件現場は、信州中野駅から西に2キロ、住宅と農地が点在するのどかな地域だ。

   江藤「きのう午後4時25分ごろ、男が女性を刺したという110番通報がありました」

   その現場にいたという男性は「通報者と畑の近くにいたんですよ。女性に蘇生の心臓マッサージをしていたときに、男が散弾銃を持って(再び)来たんです。私の後ろを通っていきました。パトカーが来て『逃げろ』の声がかかったので、通報者と一緒に逃げました」と緊張さめやらない声で振り返った。

   べつの目撃男性は「男が銃を持って出てきたので、あれっおかしいなと思った。無表情で、静かでしたよ」という。男は迷彩服にサングラス、マスク姿だった。近所の人は取材に「7時ごろだったか、防災無線で外に出ないでくださいと放送がありました」と言いながらも、まだ驚きを隠せなかった。

   付近は交通規制され、中学校に避難所が開設された。現場から100メートルのところに住む男性は「自宅に警察の人が来て、避難をと言われました」。約60人が避難した。

   男が立てこもったのは市議会議長宅で、議長はきのう午後から公務や会合に出ていたとのこと。午後8時ごろに逃げ出した女性が「男は息子」と語り、さらにもう1人女性も逃げ出してきた。家族を知る人は「両親と3人で住んでいる。トラブルは聞いたことがない」という。

   身柄確保後も、現場近くの住民は「安心したというより、知っている人がこういうことを起こした、生で見たショックが大きい」と話していたそうだ。

(あっちゃん)

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