自宅で両親とともに倒れているのが見つかった歌舞伎役者の市川猿之助さん(47歳)は歩ける状態まで体調が回復し、警視庁はきのう24日(2023年5月)から事件の詳細を聴いている。25日の「ZIP!」では、森圭介アナが「どのような事情聴取を行っている可能性があるのかを紹介していこうと思います」と解説した。
関係者3人中2人が亡くなる
大阪府警の元刑事・中島正純さんは「関係者は3人しかおられなかった。そのうち2人がなくなっているということで、事実を知っているのは猿之助さんだけなんですよね。猿之助さんがしゃべったことが事実かどうかということを、警察はまず裏取りします」
猿之助さんの両親は、司法解剖などで向精神薬の中毒死と判明しているが、向精神薬はうつ病治療や睡眠薬として服用されるもので、医師の処方箋がないと入手できない。中島さんもまずここに注目する。
「薬物については、これは一番大切なところなので、重点的に聞いていくと思います。誰が入手したのか、どのようにして口にしたのかなどですね。また、一連の出来事を誰が主導したのか、今回の事態に至るきっかけとなった出来事は何だったのかというようなことが、解明につながっていくので、まずそこを聞くでしょうね」
松竹は「六月歌舞伎」に猿之助さんの出演は困難と判断して、中村壱太郎が代役を務めると発表した。
(カズキ)
◆厚労省サイトで紹介している、悩みをかかえる人の相談窓口(抜粋)・いのちの電話 0570・783・556(10時~22時)、0120・783・556(16時~21時、毎月10日は8時~翌朝8時)・よりそいホットライン 0120・279・338(24時間対応)=岩手、宮城、福島各県からは0120・279・226