5月というのに、インフルエンザの集団感染が各地で発生している。東京・調布の小学校で104人、大分の高校で497人、宮崎の高校で491人の感染が報告され、岩手、福岡、愛媛、熊本でも休校や学級閉鎖が相次いだ。
「ほかにも要素としては3つあります」
5月の同時期の1週間の患者数も、2020年は24人、21年は9人、去年22年はわずか6人だったが、ことしは6648人とけた違いなのである。「なぜこの時期に流行しているのでしょうか」とけさ25日(2023年5月)の「ZIP!」で、司会の水卜麻美が解説した。
季節外れの流行の一番の原因は免疫力の低下のようだ。東京・北区の「いとう王子神谷内科外科クリニック」の伊藤博道院長は、「新型コロナ対策でマスクや人込みを避けるなどで(冬の感染が抑えられ)、免疫力が低下していることが大きな要素だと思います」と話す。
水卜「ほかにも要素としては3つあります。(入国が緩和されたことによる)海外からの流入、去年のインフルエンザワクチンの接種率が低かったこと。さらに最近の急激な寒暖差です」
対策はあるのか。急いでワクチンを打とうとしても、この時期は医療機関に在庫がない。「あとは、やはり基本になります。外から帰ってきたら手洗いとうがい。食事と睡眠をしっかりとり、人の集まるときは換気をするなどです」(水卜)
再びマスク着用や、人込みを避けるといったことを心掛けた方がよさそうだ。流行は夏休み前ごろまで続くとみられている。
(カズキ)