大人の学び直しが広がっている。どんな理由で何を学び直しているのか。今日23日(2023年5月)の「ZIP！リアルレビュー」は、大人が集まる自習室で実際に猛勉強を行う大人にインタビューを行った。
番組が調査したのは「勉強カフェ新宿スタジオ」。仕切りが置かれた自習室や利用者がくつろぐラウンジスペースがあり、営業時間は午前6時から午後11時。会員だけではなくビジター利用も可能で、料金は１時間700円からとなっている。利用者は１日に40人ほどだという。
-
どんな勉強を？（写真はイメージ）
学習スペースを3日間密着
インタビューすると「資格に向けて頑張り始めた」（50歳会社員・女性）「育児があるので家じゃ勉強できない。自分の時間を確保する」（45歳公務員・男性）などの声が。
内閣府の調査では、約7割がこの1年以内に月1日以上の学習を行っていて、「仕事のため」「健康・スポーツ」「料理など」「IT系」「育児など」が上位となっている。大人のための学習スペースも増えていて、新宿エリアだけでも5店舗あるという。
番組は学習スペースを3日間密着取材しランキングを作成した。
勉強する理由第5位は「頼られる存在になりたい」というもの。朝6時半、出勤前に来店した機器メーカーマーケティング担当（35歳・男性）は「毎日勉強しています。中小企業診断士。もともと営業をしていてマーケティング担当になったので少し力が及ばない。資格をとってアピールできれば」と語る。
第4位は「自分時間を確保するため」。午前7時、ラウンジスペースで勉強するIT企業人事（30歳・女性）は「副業を始めると時間の使い方が上手くできないと中途半端になる。仕事の進め方、タスク管理を勉強している」。副業を認める企業も現在5割以上と増えている。副業のために勉強を始める人も多い。
第3位は「とりたい資格がある」。夕方6時、ラウンジで真剣に本を読んでいる事務職（38歳・男性）は「仕事帰りに司法書士の資格を勉強しようと。今は司法書士事務所で働きながらいずれ資格を取って」と語る。
第2位は「勉強が趣味」というもの。夕方5時半、ラウンジスペースで「統計学をやろうとしていた。大学・企業の講座を受けられるサイトがあって」と語るのはピアニスト（38歳・女性）。その時に開講されている講義を片っぱしから受けていく。修了証がもらえるので集めるのが楽しくなって、気が付いたら202枚あったという。面白かった講義は、東北大学がやっている「オーロラの謎」。
そして第1位は「夢に向かって勉強」。昼過ぎにやってきた74歳男性は「今小説を書いている」と語る。定年後に歴史小説にはまったことがきっかけで小説教室に通い、室町時代を題材としたラブストーリーを書いている。「思い返して人生できなかったことがたくさんある。今からなんでも実現する」（74歳男性）
山下健二郎（ダンサー、俳優）「ものすごいですね。学ぶってのは大切だなと思います。いっぱい学びたいことありますが、やっぱり語学やりたいかな」
（みっちゃん）